昭和橋

 場所:氷川(ひかわ)、埼玉県比企郡都幾川村(ときがわ)西平1692付近
 形式:ワーレントラス橋(下路平行弦、垂直材付き) 長さ16m(歩測)、幅3.3m  建設:昭和2年(1927)4月

 昭和橋  ←昭和橋(下流から)
 
都幾川の支流、一級河川 氷川に架かるトラス橋(斜橋)。
 西平から椚平へ抜ける村道が、氷川を渡る地点に
 設けられている。昭和橋から1Km上流の倉淵バス停付近には
 氷川の一級河川の管理起点がある。

 橋名は元号が大正から昭和になったのを記念して付けられたのだろう。
 この橋のトラス部分も
滝の鼻橋と同じく、
 加藤鉄工所(比企郡小川町)が製造したものだという。
 (→埼玉県の近代化遺産、埼玉県教育委員会、1996、p.168)
 弦材はレーシングされてなく、山形鋼3本をリベットで結合しただけである。
 トラスの長さは滝の鼻橋よりも小さいが、高さと幅は大きい。

 昭和橋
↑昭和橋(右岸から)
 現在は車輌の通行は禁止。
 トラスの高さは約3.5m。橋面は鋼鈑を並べただけの造り。

   銘板と飾り
   ↑銘板と飾り
   橋門構の上に付けられた銘板には、
   昭和ニ年四月竣功と記されている。
   銘板の周囲には、アールヌーボ調の飾りが付けられている。
   この飾りは、滝の鼻橋よりも豪華である。

追補:昭和橋は土木学会の[日本の近代土木遺産]に選定された。
 →日本の近代土木遺産のオンライン改訂版、書籍版は日本の近代土木遺産(土木学会、丸善、2005)。


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