下青鳥橋梁 (しもあおどり)
撮影地:埼玉県東松山市下青鳥、上押垂(かみおしだり) - 周辺の風景 -
東松山市の都幾川の周辺には、大正末期に建設された東武鉄道・東上線の鉄道橋が数多く残っている。
最も大きいのは都幾川を渡る都幾川橋梁(14スパン)であるが、軌道盛土の周辺約2Kmの区間には、
小さな煉瓦橋が11橋も存在する。内訳は、プレートガーダー橋1基、Iビーム橋2基、
コンクリート桁8基である(橋台はどれも赤煉瓦造り)。4橋が跨道橋、7橋が農業用水路を跨いでいる。
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↑下青鳥橋梁の橋台と桁 橋台に使われている煉瓦の実測平均寸法は、 223×107×58mm。機械成形の跡が見られる。 おそらく日本煉瓦製造(株)の赤煉瓦であろう。 橋台の天端には笠石、桁の支承部には床石が 貼られてている。桁は平面支承であるようだ。 橋台周囲には石積みの擁壁(谷積み)も現存する。 建設当初は空積みだったと思われるが、 現在は目地にはモルタルが充填されている。 |
↑下青鳥橋梁第二橋梁(上り線) 所在地:東松山市下青鳥 形式:コンクリート桁、煉瓦の橋台 下青鳥橋梁の北側200m(下り方向)に位置する。 橋台の形式は下青鳥橋梁と同じであるが、 天端はコンクリート桁の高さに合わせて、 嵩上げされている。桁下高は2.75m。 |
↑農業用水路を跨ぐ鉄道橋(上り線) 所在地:東松山市下青鳥 形式:コンクリート桁、煉瓦の橋台 小さな農業用水路を跨ぐ橋梁には、この形式が採用されている。 支間長は約1.5m、桁はコンクリートで改築されている。 建設当初は、木製の桁だったのだろうか。 擁壁の石積みも改修されたようで、練り石積み。 |