名称不明 (東武東上線)

 所在地埼玉県比企郡小川町下里
 形式:鋼ラーメン橋(方杖、3スパン) 全長 17m、幅 2.0m  建設:昭和初期?

 名称不明の跨線橋
↑名称不明の跨線橋(下り方向から)
 東武東上線の小川町駅〜武蔵嵐山駅の間に
 位置する歩行者専用の跨線橋。
 道の駅[おがわまち]から東へ200mの地点にある。
 この跨線橋は鉄道の古レールを再利用したもので、
 形式は
方杖ラーメン橋である。
   名称不明の跨線橋
  ↑名称不明の跨線橋(上り方向から)
   この橋梁が含まれる区間(小川町駅〜武州松山駅間)は、
   大正12年(1923)11月に開通しているが、この橋梁は
   大正期ではなく、おそらく昭和初期以降に建設されたものだろう。
   鉄道の古レールを再利用したこのような橋梁(鉄道施設に限らない)は
   物資が不足した太平洋戦争の前後に建設例が多い。

 桁と橋脚

 ←桁と橋脚
 欄干(高さ93cm)は鉄製、古レールの親柱も設けられている。
 桁と橋脚は古レールを再利用したものだが、
 近づける範囲では、橋梁に使われている古レールには
 刻印は確認できなかった。ただし、親柱のレールは
 平均的な
外国製の60ポンドレールよりも若干小さいようである。
 なお小川町駅の構内にある跨線橋は、古レールで造られていて、
 UNION
 D 1887の刻印が確認できる。 

 橋梁の構造は5主桁であり、1径間につき桁と橋脚を
 合わせて古レールが3本使われているようなので、
 古レールの総数は約15本だと思われる。
 横桁(水平方向の補剛材)は、古レールではなくL字形鋼。

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