六郷堀(天王新堀) (その2) (その1

 撮影地:埼玉県北葛飾郡鷲宮町、久喜市

 天王新堀は武蔵国郡村誌(明治9年の調査を基に編纂)の埼玉郡野久喜村(12巻、p.136)に
 ”深二尺五寸巾二間 村の北方西大輪村界より来り南方青毛村界に入る 長九町三十間
 本村に於て灌漑の用をなさず”
と記されている。上流部の六郷堀が用水路として
 利用されてきたので、天王新堀はその悪水落という位置付けだったのだろう。

 穴辺橋の付近
(1)穴辺橋の付近(上流から)
 左岸:鷲宮三丁目、右岸:鷲宮一丁目
 県道152号線から別れ鷲宮神社へ向かう道路に
 架かるのが
穴辺橋(昭和11年竣工のRC橋)。
 下流の町立図書館の脇に架かる旭橋も古い橋だ。
 天王新堀は住宅地の間を適度に蛇行しながら流れる。

   県道12号線の横断
   (2)県道12号線を横断(下流から)
   右岸:鷲宮町鷲宮、左岸:鷲宮町西大輪
   写真(1)から1Km下流。川幅は約4.5m。
   奥に見えるのは鷲宮中学校。市街地を流れて来たこと、
   冬期で水量が少ないせいもあるが、水質は悪い。
   周辺は農地なので、市街地区間のような柵は設けられていない。

 天王新堀と葛西用水
(3)天王新堀と葛西用水 (下流から)
 右岸:鷲宮町鷲宮、左岸:鷲宮町西大輪
 写真(2)から1Km下流。下新井阿橋(県道3号線)から。
 写真の左側が天王新堀、右が葛西用水。
 葛西用水の両岸にはコスモスふれあいロードと
 称した遊歩道が整備されている。

   
天王橋の付近
  (4)天王橋の付近 (下流から)
   右岸:久喜市野久喜、左岸:鷲宮町西大輪
   写真(3)から800m下流。右岸に見える築堤は東武伊勢崎線の
   軌道盛土。この付近では東武伊勢崎線は東北本線の上を
   立体交差して跨いでいる。付近には東武伊勢崎線の
   
古い橋梁群(明治期に建設)が残っている。

 天王新橋の付近
(5)天王新橋の付近(上流から)
 左岸:鷲宮町西大輪、右岸:久喜市野久喜
 写真(4)から900m下流。鷲宮中継ポンプ場の南側。
 この付近だけ溜井のようになっていて、川幅は広い。
 取水堰が設けられ、右岸へ分水している。

   
天王新堀の終点
  (6)天王新堀の終点 (下流から) 久喜市吉羽
   写真(5)から800m下流。天王新堀は久喜青葉団地の南側で
   青毛堀川の左岸へ合流する。上流の高台橋の右岸橋詰には
   江戸時代に建立された道標が残っている。

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