神田川の橋  (その1) (その2) (その3) (その4) (その5

 撮影地:神田川、JR秋葉原駅〜浅草橋駅の周辺

 和泉橋から下流には、関東大震災後の帝都復興事業によって架橋された鋼アーチ橋が連続する。

 神田ふれあい橋  ←神田ふれあい橋 (左岸から)
  左岸:千代田区神田佐久間町1丁目
  右岸:千代田区神田須田町2丁目
  プレートガーダー橋(1スパン)。長さ48.6m、幅2.5m

  JR秋葉原駅の南側に隣接した歩行者専用橋。
  写真右上にあるJR東北新幹線の高架橋の影になっているので、
  昼間でも薄暗いのが特徴である。右岸には柳森神社がある。

  神田ふれあい橋は、構造的には普通の鋼桁橋であるが、
  上部工は凝った造りになっている。
  格子模様の欄干、レトロなデザインの橋灯、
  橋中央部に設けられたバルコニー、タイル貼りの橋面舗装などの
  意匠が施されている。

           和泉橋 (いずみばし:上流から)→
     左岸:千代田区神田佐久間町1丁目
     右岸:千代田区神田岩本町3丁目
     鋼アーチ橋(2ヒンジ)。長さ35.8m、幅44m

  昭和通り(国道4号線)の橋。昭和通りは関東大震災後の
  帝都復興事業によって、幹線第一号として整備された。
  現在の幅員44m!は、同事業で確定したもの。
  写真上部は、首都高速1号上野線。
  和泉橋の名は左岸側(現.神田和泉町)に
藤堂和泉守
  屋敷があったことに由来するという。

  古くからある橋だが、江戸時代は木の橋だったので、
  火事でしばしば炎上したようである。その後、
  明治25年(1892)には、錬鉄製のアーチ橋、
  大正5年(1916)に、鋼アーチ橋へ架けかえられている。
  右岸の親柱に大正五年三月完成と記された銘板が残る。

和泉橋
 美倉橋   ←美倉橋 (みくらばし:右岸上流から)
  左岸:千代田区神田佐久間町3丁目
  右岸:千代田区東神田2丁目
  鋼アーチ橋(2ヒンジ)。長さ35m、幅22m 建設:昭和4年(1929)

  和泉橋の下流200mにあり、千代田区の区道が通る橋。
  すぐ脇に水管橋(パイプビーム)が架かっているので、
  上流側からの景観はあまりよくない。

  美倉橋と和泉橋とよく似ている。ソリッドリブアーチのデザイン、
  花崗岩造りの親柱(高さは低いが幅がある)、橋詰の景観は
  ほぼ同じである。
  美倉橋の長さは和泉橋とほぼ同じであるが幅は半分。

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