斎条堰、大和橋の詳細
↑斎条堰と大和橋(上流側) 左が斎条堰、右が併設されている大和橋。 見えにくい部分にまで細かな装飾が施されている。 斎条堰の堰柱天端には渦巻き状の装飾、 堰柱の下流端には波状の装飾が施され、 大和橋の上流側の桁側面には、持ち送りが設けられている。 ただし、下流側にあるアールヌーボー調の装飾は 上流側の桁側面では省かれている。 |
↑大和橋の橋詰め(右岸) 中央が親柱、銘板は残されていない。 親柱は下端が膨らんだデザインだが、これは下流の 玉野用水取入樋管(酒巻導水路、行田市桜町)でも見られる。 親柱の側面には不可思議な印刻が施されている。 右端は橋詰め袖部の柱。長野落伏越(旧忍川、行田市)、 三谷橋(宮地堰に併設、元荒川、鴻巣市)、 午の堀橋(午の堀川、加須市)とよく似たデザインである。 |
追補:斎条堰と大和橋は土木学会の[日本の近代土木遺産]に選定された。
→日本の近代土木遺産のオンライン改訂版、書籍版は日本の近代土木遺産(土木学会、丸善、2005)。