九十川 (くじゅう) (その2) (その1)
撮影地:埼玉県川越市
(1)旧河道跡(右岸側) 川越市南田島 国道254号から400m下流、共栄橋の付近。 九十川はJR川越線を横断した後に南西へと流路を 変える。河川改修される前は、この地点からそのまま 南西へ流れ、新河岸川の旭橋の下流へ合流していた。 新河岸川の舟運が盛んだった頃には、九十川は河岸場へ 繋がる重要な水路であった。 旧河道跡には旧・牛子堰(大正2年建設)の遺構が残る。 |
(2)共栄橋の付近(下流から) 左岸:川越市木野目、右岸:川越市南田島 写真(1)の左岸側の様子。写真の右端には共栄橋が架かる。 共栄橋には牛子堰が併設されている。牛子堰は右岸の 牛子用水へ送水している。九十川の流域は宅地化が 急激に進行している。洪水時には左端に見えるゲートから 旧河道へ導水しているようだ。旧河道は今は放水路の 役目を果たしているのだろう。 |
(3)再び旧河道跡(上流から) 川越市下新河岸 写真(1)から500m下流、新河岸川の左岸堤防付近。 この付近は字界が複雑で、下新河岸、南田島、牛子が 入り組んでいる。ここで旧河道跡は写真の左方向へ 蛇行するが、ショートカットした水路があり、写真奥の 下新河岸排水ポンプ場へと繋がっている。 ポンプ場は新河岸川の左岸堤防に設置されている。 南田島、牛子は新河岸川と九十川に挟まれた低地だ。 |
(4)終点付近(下流から) 左岸:川越市木野目、右岸:南田島 写真(2)から900m下流、さくら団地の付近。 九十川の下流部は排水河川へと変貌する。 河川改修で新しく掘削された流路には、巨大な堤防が 築かれている。なかなか壮大な景観だ。 終点付近には土橋風のデザインの古いRC桁橋(すべて 歩行者専用)が、3基架けられている。 |
(5)九十川の終点(新河岸川の左岸上流から) 川越市南田島 九十川は九十川樋門(平成14年竣工、ローラーゲート 2門:5.6×4.3m)を 経由して、新河岸川の左岸へ合流する。右岸は上福岡市川崎。 洪水時には九十川樋門のゲートを閉めて、新河岸川から 九十川へ洪水が逆流入するのを防ぐ。そして周辺地域が 湛水しないように、洪水(内水)は樋門の脇に設けられた、 九十川排水機場のポンプで、新河岸川へ強制排水される。 |