洋館 (その7b)_  番外編:行田市の蔵   洋館の一覧


番外編:行田市の蔵(足袋蔵を中心として)

 忠次郎蔵
↑忠次郎蔵
 所在地:行田市忍一丁目4付近
 竣工:大正14年(1925) 半蔵造り(木造+土壁)、2階建て

 蓮華寺から南へ50m、蓮華通り(参道)に建つ。旧小川忠次郎
 商店(足袋原料問屋)の店舗だが、現在は手打ち蕎麦店と
 して再利用されている。
   時田蔵
←時田蔵
 所在地:行田市忍一丁目1付近

 竣工:大正時代 袖蔵形式、土蔵

 忠次郎蔵から南へ50mの
 T字路に建つ。
 時田商店の足袋蔵。

 牧野本店の店舗、住宅、工場、足袋蔵
↑牧野本店の店舗、住宅、工場、足袋蔵
 所在地:行田市忍一丁目1付近
 竣工:大正13年(1924) 店舗は半蔵造り、2階建て

 時田蔵から南東へ50m、商工センターから北東へ50mに
 店舗、住宅、工場、足袋蔵が群として残る。
 木造2階建ての工場は、足袋とくらしの博物館として
 再利用されている。ここは忍代官所の跡地である。

   足袋蔵まちづくりミュージアム

  ↑足袋蔵まちづくりミュージアム
   所在地:行田市行田5付近
   竣工:明治39年(1906) 土蔵、2階建て

   埼玉りそな銀行から北東へ30m、銀行の駐車場の裏手に建つ。
   元は栗原代八商店の足袋蔵。現在は観光案内所と
   情報センターとして再利用されている。
   観光用レンタサイクルの貸し出しもしている。

 保泉蔵
↑保泉蔵
 所在地:行田市行田5付近
 竣工:明治、大正、昭和

 まちづくりミュージアムから東へ50mに残る5基の足袋蔵群。
 保泉商店(足袋原料商人)が明治、大正、昭和にかけて
 建設した様式の異なる蔵(石蔵、土蔵、モルタル蔵)が
 立ち並ぶ。

   
十万石ふくさや行田本店
  ↑十万石ふくさや行田本店
   所在地:行田市行田20付近
   竣工:明治16年(1883) 黒漆喰の江戸様式、2階建て

   [行田郵便局入口]交差点(国道125号線)の北東にある。
   呉服屋の店蔵として建造され、その後に足袋蔵として使われたが、
   現在は十万石(菓子店)の店舗となっている。十万石とは忍藩の石高。
   ふくさやの包装紙には、親交があった棟方志功の絵があしらわれている。

 今津蔵
↑今津蔵
 所在地:行田市行田12付近
 竣工:江戸時代後半?

 新町一丁目交差点(国道125号線と県道77号線の交差点)
 から南へ50m、新町通(あらまち)に面して建つ。
 今津印刷所の店舗蔵。行田市現存最古の蔵である。
 今津印刷所は田山花袋の小説[田舎教師]に登場する、
 行田印刷所のモデルとなった老舗。

   小川源右衛門蔵

  ↑小川源右衛門蔵
   所在地:行田市行田13付近
   竣工:昭和7年(1932) 石造り、2階建て

  今津蔵から東へ80m、
  行田郵便局の向かいに
  建つ大谷石組みの蔵。
  小川源右衛商店
 (カネマル酒店)の商品倉庫。

 足袋蔵ギャラリー門
↑足袋蔵ギャラリー門
 所在地:行田市行田7付近
 竣工:大正5年(1916) 土蔵、2階建てと3階建て

 今津蔵から南西へ80m、新町通の路地裏にあるので
 わかりにくい。奥貫忠吉商店の足袋蔵。市内唯一の3階建て
 土蔵と土蔵の間にアーチ門がある。土蔵は現在、建築設計の
 事務所、奥貫邸はカフェ[閑居]として使われている。
 奥貫家
奥貫賢一は初代の行田市長。

   横山呉服店の蔵?
  ↑横山呉服店の蔵?
   所在地:行田市行田11付近
   竣工:昭和初期? 土蔵、2階建て

   横山呉服店は新町通に面している。
   店舗の東隣にこの土蔵が建っている。

 奥貫蔵
↑奥貫蔵
 所在地:行田市天満3付近
 竣工:大正末期 土蔵、2階建て

 [新兵衛地蔵入口]バス停の脇、県道77号線に面して建つ。
 これも奥貫忠吉商店(商標は栄冠足袋)の足袋蔵。

   行田窯[風工房]
  ↑行田窯[風工房]
   所在地:行田市佐間一丁目7付近
   竣工:昭和初期? 木造2階建て

   水城公園の南端、南大通りに面して建つ。
   元は荒井八郎商店の足袋蔵だが、現在は陶芸の工房。

 イサミ足袋工場の向かいの石蔵
↑イサミ足袋工場の向かいの石蔵
 所在地:行田市向町4付近
 竣工:不明 石蔵
 向町公園(埼玉県繊維試験場の跡地)の北端に2基並んだ
 蔵の一つ。道路を挟んだ向かいにはイサミ足袋工場がある。
近隣の佐間農協、
埼玉農協なども同様の大谷石積みの倉庫。

   民家の土蔵
  ↑民家の土蔵
   所在地:行田市堤根
   竣工:不明 土蔵、2階建て
   
さきたま緑道に面した民家にある土蔵。
   二階建てだが、改築されているようで、
   一階と二階の間の屋根はトタン葺きとなっている。

参考文献:足袋蔵と行田市の近代化遺産、行田市教育委員会、2010


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