洋館 (その6)_  細田家具?、大江天主堂、熊谷聖パウロ教会、旧坂田医院   洋館の一覧


 細田家具?
↑煉瓦の蔵(細田家具?)
 所在地:埼玉県桶川市北一丁目2付近  竣工:?
 旧中山道の北一丁目歩道橋の北側にある。桶川は
 中山道の宿場町だった。旧中山道には、ここから600m
 南東の桶川駅前交差点に
北足立郡桶川町の道路元標
 現存する。この煉瓦蔵は元は酒造用のために建てられたと
 いう。使われている煉瓦は平均寸法が228×108×57mm
 なので、
JIS規格制定以前に製造された古いものだ。
 機械抜き成形と手抜き成形の煉瓦が確認できるが
 手抜き成形の煉瓦は上尾市にあった
平方煉瓦製造
 製品である可能性が高い。なお、窓の部分はモルタルで
 塞がれているが、中には耐火煉瓦が埋め込まれている。
   大江天主堂
  ↑大江天主堂
   所在地:熊本県天草郡天草町大江1782
   竣工:昭和8年(1933) 設計者:鉄川与助
   ルドビコ・ガルニエ神父(フランス人)が、私費を投じて
   完成させた、ロマネスク様式の美しい教会。
   設計者の鉄川与助は九州地方に数多くの教会を
   残している。ここから車で10分位の距離には、
   同じく鉄川与助設計の崎津天主堂もある。
   
 おじいちゃんが建てた教会:鉄川与助のお孫さんのサイト

 日本聖公会 熊谷聖パウロ教会
↑日本聖公会
 熊谷聖パウロ教会
 所在地:埼玉県熊谷市宮町一丁目139
 竣工:大正8年(1919)1月26日
 設計者:ウイリアム・ウイルソン(米国人)

 宮町一丁目と仲町の境、熊谷寺(ゆうこく)東側の十字路の
 脇に立つ。付近は閑静な住宅街である。熊谷次郎直実
 ゆかりの熊谷寺の脇に、教会があるとは意外であった。
 設計者であるウイルソンは、立教大学の礼拝堂や校舎の他、
 
川越キリスト教会(川越市松江町、大正10年竣工)も
 手がけている。尖塔アーチ形の窓、外壁の飾り柱など、
 熊谷聖パウロ教会の外観は、川越キリスト教会と非常に
 よく似ている。ただし、使われている煉瓦は形が歪み、
 不定形のものが多いので、
目地厚が均一ではなく、
 18mmとかなり大きい箇所もある。主用建材は赤煉瓦だが、
 
焼過煉瓦が適度に混ぜてあり、壁面に立体感と彩りの変化を
 もたせている。屋根は日本瓦に葺き替えられている。

   旧坂田医院
  ↑旧坂田医院
   所在地:埼玉県大里郡妻沼町妻沼
   竣工:昭和6年(1931)?
   設計者:?

   妻沼聖天堂から南へ500m、県道341号線に面して建つ。
   ここは妻沼町の目抜き通りである。県道に設置されていた
   
妻沼町の道路元標はさくら遊歩道へ移築保存されている。
   旧坂田医院は鉄筋コンクリート造りの平屋。
   一見すると、煉瓦造(
長手積み)だが、建物の表面に
   貼られているのは、スクラッチタイル(煉瓦風に
   仕上げた表面がざらざらしたタイル)。
   玄関のポーチ部分には、正面の柱の間に橋の
   欄干(手すり)を思わせる仕切りがある。
   柱と天井の繋ぎ目付近に設けられたハンチ状の部位が
   良いアクセントとなっている。

 岡部農業協同組合
↑岡部農業協同組合
 所在地:埼玉県大里郡岡部町普済寺
 竣工:大正4年(1915)?
 設計者:?
 岡部小学校と国道17号線(旧中山道)に挟まれた場所。
 旧岡部村役場だという。現在は使われていない。入口は
 日本瓦を配した和風の様式。セグメンタルアーチの窓が
 数多く配置されている。使われている煉瓦には、
 
上敷免製の刻印が確認できるので、深谷市の
 日本煉瓦製造で作られたもの。

   民家の蔵
  ↑民家の蔵
   所在地:埼玉県大里郡岡部町岡
   竣工:不明
   設計者:?
   岡の百庚申の南東、旧中山道の脇にある。
   煉瓦は
小口積み

戻る:ノスタルジックな  [洋館1][洋館2][洋館3][洋館4][洋館5][洋館5a[洋館6]洋館6a][洋館6b][洋館7][洋館7a][洋館7b][洋館8][洋館9][洋館10