市野川の冠水橋 (その1) (その2) 〜 埼玉県の冠水橋分布図 〜
市野川(いちのかわ)は、延長約35km、流域面積147Km2の荒川水系の一級河川。
源流は埼玉県大里郡寄居町(よりい)にあり、小川町、嵐山町(らんざん)、滑川町(なめがわ)、
東松山市、吉見町、川島町(かわじま) を経て、北本市と桶川市の境界付近で、荒川と合流する。
市野川の下流部(荒川との合流地点から上流に向かって10kmの区間)には、
8つの冠水橋(洪水になると水没し、通行不能になってしまう橋。沈下橋、潜水橋)がある。
→冠水橋の分布図 このうち、川島町にある5橋は、みな同じ形式の鋼桁橋である。
長さ約40m、幅約4m、コンクリート橋脚4本、鋼製の欄干、銘板あり。
橋の形態は微妙に太鼓橋(橋の中央部が両端よりも30cm位高い)となっている。
(注)画像は、CAMEDIA
C-2000Z(211万画素)で撮影。
2001年時点での記録なので、橋の諸元や通行規制は変更されている可能性があります。
流川橋 (ながれかわ) -
周辺の風景 - (左岸:比企郡吉見町南吉見、右岸:東松山市新宿町) 右岸下流から (F8.7,80mm) 全長約22m(歩測)、幅2.0m、欄干高0.4m、4スパン 主桁は木製(φ300×3)、橋面は板ばり、橋脚はコンクリート 武蔵丘短大の南側にある橋。外見は木の橋である。 現在は、車の通行は不可能なようだ。 写真上部は、市野川の左岸堤防。低水路に橋が架けられていると、 このような見なれない景観が出現する。先代の流川橋は 昭和11年(1936)竣工だった(橋台のみコンクリートの木橋)。 上流側に旧橋の橋台が残されているが、橋面の高さから 旧流川橋は冠水橋ではなかったことがわかる。 流川橋から下流は、2.3Km先の慈雲寺橋まで、無橋地帯だ(^^;) - 流川橋の詳細 - |
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江綱橋? (えつな) - 周辺の風景 - (比企郡吉見町江綱) 左岸から (F4.7,40mm) 全長約24m(歩測)、幅1.8m、欄干高(地覆)0.1m、3スパン コンクリート製の桁橋、建設年不明 吉見町の橋梁台帳には、無名橋、建設年不明とある。 ただし地元の人は、江綱橋と呼んでいるそうである。 この地点には昭和10年に市野川改修事業の関連工事として、 低水路橋(長さ30.5m、幅1.8m、4スパン)が架けられとの 記録が残っている(→市野川改修工事概要、埼玉県、1937) この橋は、もう使われていないようだ。 左岸には、はっきりした道はなく、車の通行は不可能。 写真上部は、市野川の右岸堤防。 |
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愛宕橋 - 周辺の風景 - (左岸:比企郡吉見町前河内、右岸:比企郡川島町梅ノ木) 右岸上流から (F5.0,35mm) 全長約33m(歩測)、幅3.3m、欄干高0.5m、3スパン コンクリート製の桁橋、建設年不明 前掲書には、この地点には梅ノ木橋(昭和9年竣工、 長さ32.6m、幅3.3m、4スパン)が架けられとの 記録が残っている。スパン割は異なるが、橋の規模は 愛宕橋とほぼ同じである。 愛宕橋には立派な親柱が取り付けられている。 銘が刻まれているようだが、読み取れない。 車の通行は可能なのだが、左岸にははっきりとした道路はない。 写真上部に見えるのは、市野川大橋。 ゴルフ場を跨いでいるため、長さは600mもある。 |