備前渠用水のアーチ橋

 場所:新井用水(備前渠用水から分水)、埼玉県深谷市上敷免(じょうしきめん)
 形式:天端幅3.6m、幅5.1m、内空高2.1m  建設年:明治29年(1896)?

 (注)本ページの画像は、Nikon COOLPIX 995 (334万画素)で撮影しました。

 上流から  ←上流から

 小さな橋だが、アーチリングは煉瓦小口で、
 4重に巻きたてられている。
 面壁の煉瓦は
イギリス積み
 天端付近は修復されたようで、
 新しい煉瓦が使われている。

 深谷・上敷免間鉄道布設願によると、
 コルベルトハ槻桁ヲ架シ官線鉄道の定則に準ス
 とある。(→埼玉県史 資料編21 p.291)
 コルベルトとはカルバートのことであろう。
                      下流の右岸から→

          橋の構造は煉瓦造りの樋門と同じで、
          もたれ式の翼壁を持つ。
          鉄道用の橋だと、この部分は煉瓦の
          翼壁ではなく、石積みの擁壁の場合が
          多い。(→参考:
東武鉄道のアーチ橋
          煉瓦会社の建設した橋なので、
          煉瓦は潤沢に使えたからだろう。
          下を流れる新井用水の護岸は石積み
          (恐らく建設当時のまま)である。
下流の右岸から

戻る:[煉瓦のアーチ橋][鉄道橋] 上敷免鉄道:備前渠鉄橋][唐沢川鉄橋][福川鉄橋] 関連:[日本煉瓦製造