埼玉古墳群の周辺の古墳 (その2) (その1)
小見真観寺古墳(全長112mの前方後円墳)には、時間の都合(寄り道のしすぎ)で行けませんでした(^^;)
浅間神社古墳
円墳?。直径 20m(推定)
所在地:行田市須加(すか)横塚、埼玉古墳群の北6km
南側から 山頂には浅間神社が祀られている。 墳丘の傾斜が急なのが特徴。 この古墳は利根川の右岸から南へ1Km、 羽生市上新郷との境に存在する。 200m南にある羽生市の浅間神社も古墳のようである。 北西2kmには利根大堰がある。 |
虚空蔵古墳 (こくうぞう)
前方後円墳。前方部のみ残存(幅 25m)
所在地:行田市小見(おみ)、埼玉古墳群の北3.5km
南側(後円部)から 小見古墳群に属する。 星川(見沼代用水)の右岸から500m、 交差点に鎮座する珍しい古墳。 手前の道路(県道7号:佐野-行田線)の建設で、 後円部は削られてしまった。 山頂には虚空蔵菩薩が祀られている。 県道を挟んで150m南側には、小見真観寺古墳、 150m北側の嶺雲寺の付近には、2基の古墳がある。 小見真観寺古墳を主墳とする小見古墳群である。 |
高山古墳 (たかやま)
前方後円墳。6世紀後半。東西に主軸を持つ
全長 90.5m(最近の調査によると120mを超えるという) 前方高
7.3m 最大幅 50m 後円高 5.4m 直径 40m
所在地:行田市真名板(まないた)、埼玉古墳群の東3.5km
前方部から撮影。旧忍川の左岸から1.5km、 星川(見沼代用水)の左岸から700m、 会の川の右岸から1Km離れた地点。 行田市と加須市の境界の微高地にある古墳。 洪積台地に築かれた古墳だが、利根川の氾濫に よる土砂(沖積土)で埋没してしまった、いわゆる、 埋没古墳である。上述の利根川とは、蜘蛛の巣のように 乱流していた中世の頃の利根川のことで、 現在は、会の川(あいのかわ、北東1Kmに位置)である。 会の川は、江戸幕府による利根川の東遷事業で、 最初に締め切られた河川として有名である。 会の川の旧流路には大規模な自然堤防が発達していて、 河畔砂丘も見られる。→羽生市砂山(高山古墳から北1Km)、 加須市志多見(北東2Km、むさしの村付近の松林) |
八幡山古墳 (はちまんやま)
円墳。7世紀中頃。直径 74m、高さ 11m、関東最大の横穴式石室を持つ古墳
所在地:行田市藤原町一丁目(埼玉古墳群の北東1.5km)
全景: 見沼代用水の右岸から800m離れた行田工業団地内に ある。昭和初期に行田市内の小針沼の埋立て用に 盛土が除去され、現在の巨大な石室が出現した。 石室は3室に分れていて、全長16.7m、最大幅4.7m。 周辺は八幡山公園として整備されていて、 園内には防人夫妻の歌2首を記した万葉歌碑 (昭和36年建立)もある。 |
石室内部: 昭和54年に、一部が復元された。 天井:緑泥片岩(埼玉県秩父産) 壁:角セン石安山岩(群馬県ニツ岳産) 床:凝灰質砂岩(埼玉県比企丘陵産) 秩父からは荒川を使って舟で運んだ のでしょうけど、ニツ岳や 比企丘陵からだと陸路! |
地蔵塚古墳 (じぞうづか)
方墳。7世紀中頃。幅 28m、高さ 4.5m
所在地:行田市藤原町ニ丁目(八幡山古墳から北へ500m)
八幡山古墳と同じく、若小玉(わかこだま)古墳群に属する。 (かつては約30基の古墳が存在したようだが、現存は2基) 若小玉古墳群は、星川(古墳時代頃は、利根川の準本川) 右岸の氾濫微高地に分布していたようである。 地蔵塚古墳は、住宅地の中にひっそりと存在する。 右側に見えるのはアパートと駐車場。 正面に見えるのは石室の入り口。 石室の天井には水鳥の線画が刻まれているが見つかった。 石室の壁・天井は緑泥片岩、他は安山岩 |