新江川 (しんえがわ) (その1)(その2

 撮影地:埼玉県東松山市

 新江川は延長3.4Km、流域面積10.8Km2の荒川水系の一級河川。
 管理起点は東松山市下野本1760にあり、おおむね東へ向かって流れ、最後は東松山市古凍で
 市野川の右岸に合流する。
 源流部(最上流)は、関越自動車道の東松山インター付近(東松山市石橋)であり、
 不動沼の南側付近(上野本370付近)から管理起点までの区間は、準用河川に指定されている。

 準用河川の区間
(1)準用河川の区間(下流から) 東松山市上野本
 東武東上線から西へ200mの付近。
 写真の奥は国道254号線、さらに奥に不動沼がある。
 新江川はコンクリート製の水路であり、
 幅は2.0m、深さは1.0m。見た目は農業排水路である。
   東武東上線を横断
  (2)東武東上線を横断(下流から) 東松山市上野本
   比企広域消防本部の北側。この付近の川幅は1.0mと
   極端に狭くなっている。東武東上線が開通したのは、
   大正時代だから、その当時のままの川幅なのだろう。
   東武東上線の橋梁も
当時のままの煉瓦造りである。
   新江川はこのあと国道407号線を横断する。

 東天神橋の付近
(3)東天神橋の付近(下流から) 東松山市上野本
 川幅は10mに広がり、橋の周辺には護岸(鉄製の蛇籠に
 石を詰めた方式)が施されている。ここから300m下流では
 下青鳥から流れて来る複数の排水路が、右岸へ
 合流している。それらは
都幾川の取水堰から取水した、
 農業用水の流末を新江川へ排水している。
 北へ150mの民家の畑の中には
芭蕉の句碑が建っている。
 芭蕉の句碑では東松山市に現存する唯一のものである。

   
野本公民館の付近
  (4)野本公民館の付近(右岸から) 東松山市下野本
   新江川の左岸に並行するのは県道345号線。その脇に
   見える大きな森(写真奥)は将軍塚古墳(全長115mの
   前方後円墳)である。後円墳の上には利仁神社が
   祀られている。おおむね新江川の左岸は台地、
   右岸は低地であり、台地部には古墳群も存在する。
   野本公民館の脇に架かるのが下野本橋。下野本橋の
   左岸橋詰には
比企郡野本村の道路元標が残っている。
 曲輪公民館の南方付近
   


 (5)曲輪公民館の南方付近(上流から) 東松山市下野本
  写真(4)から1.3Km下流の地点。
  北部の柏崎、古凍地区は台地であり、北東端を市野川が流れ
  国道254号線が台地を縦断している。
  さらに南には都幾川が流れている。この付近では
  新江川は都幾川が形成した沖積地の中を流れている。
  なお曲輪公民館の脇には
古い火の見櫓が残っている。

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