星川 (その3) (その1)(その2)  [星川のページ一覧

 撮影地:埼玉県行田市、騎西町、菖蒲町、白岡町、蓮田市

 (注)本ページの画像は、Nikon COOLPIX 995 (334万画素)で撮影しました。

 上星川の終了
↑起点から7Km 上星川の終了(右岸から)
 左岸:行田市荒木、右岸:行田市小見(おみ)
 上星川橋(県道20号線)から200m下流。
 
見沼公園の東端で星川は見沼代用水と合流し、
 上星川の区間は終了する。写真の左が上星川。
 上星川には荒川(大里用水)、福川(酒巻導水路)、
 利根川(見沼代用水)からの農業用水が流れている。
 なお、上星川橋の下流では
武蔵水路が星川の下を
 サイフォン(伏越)で横断している。武蔵水路は都市用水の
 導水路であり、利根川から荒川へ送水している。
   星川水管橋の付近
  ↑起点から21.2Km 星川水管橋の付近(上流から)
   左岸:北埼玉郡騎西町戸室、右岸:騎西町中種足
   星川の中流部(行田市小見から菖蒲町上大崎まで)は、
   農業用水路(
見沼代用水)である。コンクリートで近代的に
   改修されていて、流路は直線だが、所々に星川の
旧流路
   跡が残っている。沿線には水難除けと思われる
水の神様
   数多く祀られている。また星川水管橋の左岸には旧堤防である
   
中ノ目堤も残っている。写真奥の星川水管橋は1984年に
   建設された水道用水供給のための施設。見沼代用水の上を
   水道水(これも利根川からの水)が流れている。

 十六間堰の付近
↑起点から25.5Km 十六間堰の付近(下流から)
 左岸:南埼玉郡菖蒲町菖蒲、右岸:菖蒲町上大崎
 星川の河道を遮っているのが
十六間堰。十六間堰で
 (じゅうろくけん)星川と見沼代用水の共用区間は
 終了する。星川はこの地点から下流は下星川と呼ばれ、
 流路を東へと変え、完全な排水河川となる。十六間堰の
 下流には弁天橋が架かっているが、その下流10mの
 右岸には[準用河川
 下星川起点 埼玉縣]と記された、
 標石が残っている。見沼代用水は十六間堰の
 西側(写真の奥)を北から南(写真の右から左)へと
 流れている。

   
国道122号線の付近
  ↑起点から29Km 国道122号線の付近(下流から)
   左岸:南埼玉郡菖蒲町台、右岸:白岡町下大崎
   下星川は
黒沼笠原沼用水(見沼代用水の支線)と
   隼人堀川の間を緩やかに蛇行を繰り返しながら流れる。
   写真右は国道122号の新河原井橋。この地点から南へ
   1Kmには
柴山沼が位置する。柴山沼は自然の沼としては
   埼玉県で2番目の面積を誇る。第1位は川越市の伊佐沼。
   柴山沼は南側を流れる元荒川の浸食作用で形成された
   のだという。なお、上流1Kmの右岸に位置する金剛院には
   安永五年(1776)建立の
石橋供養塔(道標兼)が祀られている。
   ただし、その石橋は星川に架けられたものではないだろう。

 隼人堀川の横断
↑起点から32.2Km 隼人堀川が横断(下流から)
 左岸:白岡町西9丁目、右岸:白岡町篠津
 坂下橋の下流。この地点では
隼人堀川が下星川の下を、
 二十六間樋管で伏せ越して横断している。二十六間とは
 約47mであり、これは伏越の延長を示したものだろう。
 隼人堀川は写真左から右へ流れている。

   下星川の終点
  ↑起点から33Km 下星川の終点(下流右岸から)
   白岡町西十丁目  
元荒川(写真奥)の左岸に合流して、
   下星川は終了する。合流付近の流路は不自然で人工的である(注)
   対岸は蓮田市根金。写真右の建物は蓮田・白岡環境センター。
   なお、元荒川の河道には、野鳥を捕獲する目的のワナが
   しかけられていたが、合法行為なのだろうか?

(注)坂下橋の上流付近で星川は流路を急激に変え、約800mの
 直線区間を経て元荒川へ合流している。この流路は慶長年間(1600年頃)に
 
備前堤の築造(元荒川と綾瀬川を分離)のさいに付け替えられたのだと
 思われる。それまでの星川は概ね、現在の県道3号さいたま栗橋線に沿って流れ、
 蓮田市城と椿山の境界付近で、元荒川へ合流していたようである(白岡町史
 通史編、p.374)。
 星川の旧流路は古川と呼ばれ、悪水路として使われていたようだが、
 現在は白岡町の区間には住宅地が立ち並び、その面影はまったくない。
 蓮田市の区間は磯川水路(準用河川)が古川の跡だと思われる。


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