木の橋(5) 〜 流れ橋1 〜  [木の橋の一覧

無名橋  無名橋  - 周辺の風景 -

 都幾川、比企郡都幾川村西平 右岸下流から

 木製の桁橋、4スパン、桁と橋面が木製
 長さ9m(歩測)、幅0.8m

 都幾川は 越辺川(おっぺ)の支川。この橋は
 都幾川橋から150m上流に架かる。
 中西集落の生活道路としての仮橋である。
 水面からの高さは約1m。河床に置かれた2つの
 岩が橋脚の役目を果たしている。
 橋桁は板張りで2枚だが、補強のために
 鉄パイプの橋脚が設けられているので、
 橋の形式は2径間連続となっている。

無名橋  無名橋  - 周辺の風景 -

 都幾川、左岸:比企郡都幾川村別所、右岸:都幾川村田中 左岸から

 木製の桁橋、2スパン、桁と橋面が木製
 長さ7m、幅0.35m

 この橋は別所橋から300m下流に架かる。
 八剣神社への近道と日常の生活道路として使われている。
 こんなに小さな仮橋でも、対岸へ渡るという目的は
 充分に果たしている。2スパンだが橋脚はなく、
 河床に置かれた石が橋脚の代用となっている。
 そのため水面からの高さは10cmしかない。
 橋桁は3本の丸太の上部に板を打ちつけてある。
 橋桁が流出しないように岸辺にワイヤーで係留されている。

都幾川の無名橋  無名橋  - 周辺の風景 -

 都幾川、埼玉県比企郡都幾川村番匠(ばんじょう) 上流から

 木製の桁橋、2スパン、桁と橋面が木製
 長さ24m(歩測)、幅0.8m、欄干なし

 この橋は川北橋と都幾川橋梁(JR八高線)の間に架かる橋。
 橋の両岸は番匠地区であり、日常の生活道路として使われている。
 私設の橋で、地元の有志が建設したという。

 2本の丸太を桁として、上部に板を打ちつけた橋面である。
 洪水になると桁が流出(紛失)してしまうので、対策として
 桁は右岸側の木の幹にワイヤーで繋がれている。
 典型的な流れ橋である。

 - この橋の詳細 -

無名橋  無名橋  - 周辺の風景 -

 槻川、埼玉県秩父郡東秩父村御堂〜奥沢 下流から

 板橋、3スパン、橋脚はコンクリート製
 全長19.5m、幅0.9m

 大門橋(東秩父村役場への通用橋)の
 上流200mに設けられた流れ橋。
 東秩父村内の槻川には、このような流れ橋が
 随所で見られる。
 橋桁は長さ6.5m、幅45cm、厚さ10cmの
 板が6枚並べられている。
 桁はワイヤーで岸辺に繋がれている。

無名橋  無名橋  - 周辺の風景 -

 槻川、埼玉県秩父郡東秩父村安戸 左岸上流から

 板橋、4スパン、橋脚は岩とコンクリート
 全長19.5m、幅0.9m

 大河原橋(県道11号熊谷小川秩父線)から
 300m下流に設けられた流れ橋。
 橋桁は板、ワイヤーで岸辺に繋がれている。
 橋脚は2箇所が岩で1箇所がコンクリート。 

無名橋  無名橋  - 周辺の風景 -

 槻川、埼玉県比企郡小川町腰越(こしごえ) 下流から

 板橋、4スパン、橋脚は鋼製
 全長20m(歩測)、幅0.43m

 槻川は都幾川の支川、これは槻川へ館川が
 合流する付近に設けられた流れ橋。
 この橋の上流100mと下流100mにも
 同じ形式の流れ橋が架けられている。
 橋桁は長さ500cm、幅43cm、厚さ9cmの板。
 桁はワイヤーで岸辺に繋がれている。
 維持管理は地元の人々がおこなっているそうだ。

槻川の無名橋  無名橋  - 周辺の風景 -

 槻川、埼玉県比企郡小川町下里 上流から

 全長10m(歩測)、幅0.3m

 これは大寺橋と柳町橋の間に設けられた流れ橋。
 形式は典型的な板橋。槻川が増水すると、
 橋はあっというまに流されてしまうので、
 この橋も桁はワイヤーで右岸に繋がれている。
 流れに逆らわない、昔からの生活の知恵が具現化された橋だ。
 右岸はカタクリとニリンソウの里(自生地)だそうだ。

 橋は原木をスライス?して、対岸に渡しただけの素朴な造り。
 槻川では、この形式の橋があちこちで見られる。
 ex.上流の小川町腰越や東秩父村。

 - この橋の詳細 -

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