新井橋
場所:備前渠用水路、埼玉県深谷市新井〜上敷免
形式:コンクリート桁橋(1スパン) 長さ13.8m(歩測)、幅
5.7m 建設:昭和10年(1935)?
←新井橋(上流から) 日本煉瓦製造(上敷免工場)の南側、 県道275号線が備前渠用水路を跨ぐ地点に架かる橋。 写真の左側は上敷免工場の敷地である。 この橋から上流300mには、日本煉瓦製造と深谷駅を 結んでいた専用線の鉄道橋、備前渠鉄橋が架かっている。 新井橋の建設当時は左岸が大里郡大寄村、右岸が明戸村であった。 ここから200m北西には大里郡大寄村の道路元標が残っている。 新井橋の欄干(高さ77cm)には、円形の開口部が設けられている。 ありふれたデザインであるが、埼玉県では意外に実例は少ない。 似た欄干としては、青柳橋(忍川、行田市)の欄干があり、 袖部のみだが円形の開口部となっている。 新井橋の欄干は見た目も古いので、建設当初のままだと思われる。 親柱にはタイル製の銘板が付けられているが、 橋名と河川名のみで、建設年は記されていない。 |
↑桁と橋台(下流から) 道路の拡幅工事に伴って、桁は新しいものに取り換えられている。 煉瓦造りの橋台は、建設当初からのものであろう。 寸法が計測できないので、はっきりした製造年は確定できないが、 目視した限りでは、質感から昭和以前の煉瓦のように思われる。 煉瓦の積み方はイギリス積み。使われている煉瓦は、まちがいなく、日本煉瓦製造の製品だろう。 橋台には隅石が設けられていて、護岸側はわずかに曲面形状に積まれている。 |