棒川橋 (ぼうかわ)
場所:見沼代用水、埼玉県行田市(ぎょうだ)荒木〜小見(おみ)
形式:鋼桁橋(3スパン)、全長約23m(歩測)、幅4.9m 建設:昭和3年(1928)
←棒川橋(左岸上流から) 県道7号 佐野-行田線が見沼代用水(星川)を横断する橋。 県道7号はかつての日光裏街道(館林道)であり、 現在はこの地点から3.5Km北にある昭和橋で利根川を渡る。 県道7号には豊明橋(羽生市上新郷、昭和12年竣工)という、 古い橋も残っている。棒川橋の西700mには小見真観寺古墳、 東100mには天州寺がある。 昭和初期頃まで見沼代用水では舟運が行なわれていたが、 棒川橋の付近には見沼通船会社の分社(河岸)が設けられていた。 橋名の棒川とはこの付近の小字。 棒川橋は古い歴史を持つ橋であり、 武蔵国郡村誌(明治9年の調査を基に編纂)の 埼玉郡小見村の項(13巻、p.227)には、 ”館林道に属し村の東北 上星川の下流に架す 長十五間巾二間 土造”と記されている。 土造とは土橋(木製の橋で通路には土を盛って舗装)のこと。 |
↑親柱 高さ2.6mと非常に高い親柱。 橋灯と銘板が付けられていた 形跡が残っている。 親柱の下部には、玉野橋や 大和橋(ともに行田市)と似た 張り出しが設けられている。 |
↑橋台と橋詰 橋台はコンクリート製であるが、表面には石(凝灰岩の布積み)が 貼られ、天端には笠石(安山岩)で置かれている。 橋詰めには袖柱が設けられている(開口部はアーチ状)。 欄干のデザインは、小判型の開口部が連続するパターンで構成されている。 表面には人造石によって、擬石風の化粧が施されている。 |