水準点、三角点 (几号)_ |
几号水準点(きごう)とは、明治初期にお雇い英人の指導で実施された全国測量の
さいに設置されたもの。几号高低標とも称される。
几号(写真に見られるような不のマーク)が付けられた水準点である。
埼玉県では日光街道などの主要街道に沿って、神社や寺社などの鳥居や灯篭に几号が残されている。
几号は測量器具を図案化したもので、横線(約10cm)は平板、下の部分は三脚を表している。
↑鳥居に刻まれた几号水準点 埼玉県北葛飾郡栗橋町東六丁目、香取八幡宮 香取八幡宮は国道4号線の[栗橋東六丁目]交差点から 南へ100m、川通集会所の脇に鎮座する。 鳥居は宝暦十四年(1764)十二月建立 |
↑鳥居に刻まれた几号水準点 茨城県古河市中田、鶴峯八幡神社 鶴峯八幡神社には香取神社、八幡神社などが合祀されている。 奥羽征伐の折に源頼朝が当地に立ち寄った所以で、鶴岡八幡宮から 分霊を勧請したのだという。鳥居は享保十七年(1732)建立 |
←几号水準点 埼玉県幸手市中二丁目、神明社 神明社は志手橋(倉松川)の左岸橋詰に鎮座する。 志手橋は国道4号線(日光街道)と 県道85号線(日光御成道)の追分に架かる橋である。 几号水準点は灯篭の基礎の部分に刻まれていたが、 灯篭が壊れたために現在は基礎だけを修復してある。 幸手市教育委員会による説明版が設置されている。 |
↑灯篭に刻まれた几号水準点 北葛飾郡杉戸町下高野、厳島神社 厳島神社は国道4号線(日光街道)に隣接する。 社殿の前には嘉永四年(1851)建立の 御神燈があり、台座に几号が刻まれている。 大きさは横線(平板に相当)の長さが9cm、 下部(三脚に相当)の高さが11cmである。 |
↑道標に刻まれた几号水準点 北葛飾郡杉戸町堤根、九品寺 九品寺も国道4号線(日光街道)に隣接する。 境内にある青面金剛(庚申塔)は 天明四年(1784)に建てられたものだが、 日光街道の道しるべを兼ねている。 台座に几号が刻まれている。 |
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