水準点、三角点 (利根川水系:その4)_

 几号の水準点(No.11)
↑几号の水準点 (タイプ1:基標 No.11)
 埼玉県北埼玉郡大利根町佐波(ざわ)
 
埼玉大橋(利根川)から300m上流の右岸、
 鷲神社の境内、社殿の西側にある。
 社殿の周りにはコンクリートが打たれて
 いるが、標石はその中に設置されている。
 花崗岩製で15cm角、地上高27cm。
 頂部に直径34mm、高さ15mmの半球体。
 北西南東の面にそれぞれ、不(几号)、
 B.M.、基標
 No.11、埼玉縣。
 なお、大利根町と加須市の境界を流れる
 古利根用水路は、かつての
浅間川
 近世以前は利根川の本川のひとつだった。

   几号の水準点(No.8)
  ↑几号の水準点 (タイプ1:基標
 No.8)
   埼玉県北埼玉郡北川辺町麦倉、八坂神社
   八坂神社は大利根町佐波の対岸、
   埼玉大橋(利根川)の左岸橋詰にある。
   No.8は神社の境内、社殿の西側に
   設けられている。八坂神社には埼玉県では
   ちょっと珍しい
勝軍地蔵尊が祀られている。
   標石は花崗岩製で15cm角、地上高18cm。
   頂部に直径35mm、高さ14mmの半球体。
   西南東北の面にそれぞれ、不(几号)、
   B.M.、基標
 No.8、埼玉縣。
   →
この付近の利根川

   几号の水準点 (基標 No.6)
  ↑几号の水準点 (タイプ1:基標
 No.6)
   埼玉県北埼玉郡北川辺町駒場、鷲神社
   鷲神社は旧川(渡良瀬川の旧河道)の右岸、
   県道368号線の脇に鎮座する。この付近の
   県道368号は渡良瀬川の旧堤防であり、
   特に鷲神社の周辺は堤防の形態がよく残っている。
   この基標は鷲神社の南側のT字路に倒れて
   いる。以前は見当たらなかったが、電柱工事の
   さいに掘り出されたようで、電柱の脇に
   放置されている。標石は花崗岩製で15cm角、
   全長68cm。基部が60cm位欠損。
   半球体は直径52mm、高さ24mmと大きい。
   刻字は4面にあり、不(几号)、B.M.、
   基標
 No.6、埼玉縣。

 几号の水準点
↑几号の水準点 (タイプ1:基標
 No.3)
 埼玉県北埼玉郡北川辺町柏戸、日枝神社
 
三国橋(渡良瀬川)から800m上流の右岸、
 日枝神社の境内。社殿奥の水神・風神の
 脇にある。北川辺町には
水神と風神
 一緒に祀った例が多いが、これは
 勝軍地蔵と共に埼玉県では珍しい。
 標石は花崗岩製15.5cm角、地上高32cm。
 頂部の半球体は直径53mm、高さ25mm。
 南東北西の面にそれぞれ、不(几号)、
 B.M.、基標
 No.3、埼玉縣。
 →
この付近の渡良瀬川

   几号水準点
  ↑几号の水準点 (タイプ1:基標
 No.2)
   埼玉県北埼玉郡北川辺町麦倉、鷲神社
   鷲神社は西小学校から北西へ200m、
   合の川(廃川、旧北利根川)の右岸堤防の
   裾に位置する。旧川辺領には鷲神社が
   数多く分布する。基標は社殿の脇、南側の
   道路端にあるが焼け焦げている。
   花崗岩製で15cm角、地上高25cm。
   頂部の半球体は直径53mm、高さ25mmと
   大きい。南東北西の面にそれぞれ、
   不(几号)、BM(B.M.ではない)、
   Y(基標ではない)
 No.2、埼玉縣。
   →
この付近の合の川

   


 几号の水準点(基標 No.3)
↑几号の水準点(タイプ1:基標
 No.3) 中川
 埼玉県幸手市上宇和田、稲荷神社
 宇和田公園(権現堂川の旧右岸堤防)から
 南へ150mに鎮座する小社が稲荷神社。
 標石は花崗岩製15.5cm角、地上高35cm。
 幅22cmの基部が地上に26cm露出している。
 頂部の半球体は直径55mm、高さ22mm。
 東北西南の面にそれぞれ、不(几号)、
 B.M.、基標
 No.3、埼玉縣。この水準点は
 北川辺町柏戸の[基標
 No.3]とまったく
 同じなので、中川周辺にも利根川とは
 別の目的で几号の水準点が設置された
 可能性が高い。 →
この付近の中川

   几号の水準点(タイプ3:基標 No.1)
  ↑几号の水準点(タイプ3:基標
 No.1)
   三郷市岩野木、富足神社
   富足神社は江戸川の右岸堤防裾に鎮座する。
   江戸川の対岸は千葉県流山市、松戸市である。
   この水準点は社殿の脇にある。。
   花崗岩製で21cm角、地上高65cm。
   頂部に直径60mm、高さ15mmの半球体。
   西に向いた面に不(几号) No.1、背面に
   縦書きで、埼玉縣と記されている。
   北面にも文字が刻まれているようだが
   判読できない。
 


 水準点 (二〇二五)
↑水準点
 (二〇二五)  埼玉県
 北葛飾郡栗橋町北二丁目、八坂神社
 
利根川橋(利根川)から200m上流の右岸、
 八坂神社の境内、従軍記念碑の脇にある。
 花崗岩製で21cm角、地上高18cm。
 頂部に直径60mm、高さ10mmの半球体。
 南に向いた面に水準點、北面に漢字の
 縦書きで、二〇二五と記されている。
 様式から一等水準点だと思われる。
 水準点の四方には45cm間隔で、
 保護石が4箇所に設けられている。
  →
この付近の利根川

   水準点 (二〇二四)
  ↑水準点
 (二〇二四)  埼玉県
   北葛飾郡栗橋町東六丁目、香取八幡宮
   国道4号線の[栗橋東六丁目]交差点から
   南へ100m、川通集会所の脇に
   香取八幡宮がある。標石は
   花崗岩製で21cm角、地上高19cm。
   頂部に直径60mm、高さ10mmの半球体。
   南に向いた面に水準點、北面に漢字の
   縦書きで、二〇二四と記されている。
   様式から一等水準点だと思われる。
   水準点の四方には45cm間隔で、
   保護石が4箇所に設けられている。

   三角点
  ↑三角点
   埼玉県北葛飾郡栗橋町東六丁目
   香取八幡宮から道路を挟んだ反対側の
   藪の中に建っている。
   花崗岩製で15cm角、地上高42cm。
   頂部にはICタグが埋め込まれている。
   道路に向いた面に、三等
 三角點。
   香取八幡宮の鳥居には、明治時代に
   日光街道沿線に設置された
几号の水準点
   刻まれている。なお、この付近の日光街道は
   権現堂川(旧利根川)の右岸堤防を兼ねて、
   権現堂川が埼玉県と茨城県の県境となっている。
   →
この付近の権現堂川

 水準点 (BM 88)
↑水準点
 (BM 88)
 
茨城県古河市新久田、香取神社
 渡良瀬川の利根川への
合流地点から
 上流へ1Kmの左岸、堤防に隣接した地点に
 香取神社は鎮座する。標石は鳥居の前に
 あり、4つの保護石に囲まれている。
 花崗岩製で18cm角、地上高32cm。
 頂部に直径50mm、高さ10mmの半球体が
 あるが、半分は欠損している。。
 刻字は二面で、南に向いた面にBM
 88、
 北面に縦書きで、茨城縣基標と
 刻まれている。

   水準点 (BM 86)
  ↑水準点
 (BM 86)
 
  茨城県古河市中田、香取神社
   
利根川橋梁(JR東北線)から200m上流の
   左岸、堤防に隣接した地点に香取神社は
   鎮座する。標石は一の鳥居の後ろにある。
   4つの保護石と共に、一辺90cmの
   コンクリート基礎に埋め込まれている。
   花崗岩製で18cm角、地上高22cm。
   頂部に直径50mm、高さ10mmの半球体。
   東に向いた面にBM
 88、西面に縦書きで、
   茨城縣(基標)と記されている。
   →
この付近の利根川
 

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