水準点、三角点 (利根川水系:その5)_

 基標 (埼玉縣 1/18)
↑基標 (埼玉縣
 1/18) 中川
 埼玉県幸手市権現堂
 権現堂川の旧堤防:
権現堂堤(現在は
 中川の右岸堤防に相当)の天端(川表)に
 残っている。権現堂堤の東端付近、
 清保堂から50mの地点に設置されている。
 標石は花崗岩製で15cm角、地上高36cm。
 頂部には直径55mm、高さ21mmの
 半球体がある(水準点の様式)。
 刻字は二面で南を向いた面に埼玉縣、
 北を向いた面に1/18。18基が設置され、
 そのうちの一番目ということだろう。

   三角点(埼玉縣 No.5)
  ↑三角点(埼玉縣
 No.5) 中川
   埼玉県幸手市上吉羽(かみよしば)
   大日神社から北東へ200m、中川の
   右岸堤防の上に設置されている。
   この堤防は権現堂堤と同じく、旧堤防だが
   現在は生活道路として使われている。
   三角点は花崗岩製で15.5cm角、地上高
   は76cm。基部が37cm露出しているので
   当初あった場所から移築された可能性が
   高い。頂部には十字の切り込み。
   刻字は二面で南面にNo.5、
   北面に埼玉縣。

   水準点(埼玉縣 BM No.4)
  ↑水準点(埼玉縣
 BM No.4) 中川
   埼玉県幸手市千塚(ちづか)
   真乗院の大門の前に設置されている。
   花崗岩製で15cm角、地上高6cm。
   頂部には半球体はない。刻字は3面だが、
   深く埋まっているので、全ての文字の判読は
   不可能だ。北を向いた面にB.M
 No.4、
   東面に大正二年、西面に埼玉懸。
   行幸村千塚地区は明治37年(1904)に
   耕地整理が竣工している。これは埼玉県では
   
先駆的な部類に属する。耕地整理記念碑
   (明治45年建立)が残っている。

 水準点(埼玉縣 BM No.5)
↑水準点(埼玉縣
 BM No.5) 中川
 埼玉県幸手市神明内(しんめいうち)
 権現堂小学校の敷地内、正門の脇に
 
権現堂川村の道路元標と一緒に
 保存されている。元来はここから北東へ
 250mの村役場に設置されていた物だと
 いう。花崗岩製で15cm角、地上高31cm。
 刻字は3面で埼玉懸耕地整理、
 B.M
 No.5.、大正二年六月とある。

   水準点(埼玉縣 BM No.9)
  ↑水準点(埼玉縣
 BM No.9) 中川
   埼玉県幸手市惣新田(そうしんでん)
   
吉田橋の左岸橋詰にある観音院の境内に
   放置されている。ここから50m南には
   北葛飾郡吉田村の役場があった。
   花崗岩製で15cm角、全長107cm。
   刻字は3面でB.M.
 No.9、大正二年八月
   埼玉縣耕地整理。この水準点は
   権現堂小学校の水準点No.5と
   同じ目的で設置されたものだろう。

   水準点(内務省 No.8)
  ↑水準点(内務省
 No.8) 中川
   埼玉県幸手市下宇和田(しもうわだ)
   
民具資料館の玄関脇に放置されている。
   元来は美幸橋(国道4号線、中川)の左岸橋詰に
   あったのだという。花崗岩製で地上部が15cm角、
   長さ32cm、基部が21cm角、長さ81cm。
   頂部には半球体はない。
   刻字は3面で内務省、B.M、No.8。
   この水準点は昭和初期に実施された、
   
中川の改修工事のさいに設置されたものだろう。

 三角点(埼玉縣 No.?)
↑三角点(埼玉縣
 No.?) 中川
 埼玉県北葛飾郡庄和町倉常
 倉常神社の北西端、田んぼとの境界に
 設置されている。花崗岩製で15cm角、
 地上高67cm。現在は基部とコンクリートが
 露出しているが、当初の高さは25cm程度
 だったと思われる。頂部には三角点を
 示す十字のマークが刻まれている。
 刻字は二面のようで、西を向いた面に
 埼玉縣、東を向いた面に△と数字
 (判読不能)。↓の松伏町金杉の
 三角点と同系統の物だろう。

   水準点(内務省 No.22)
  ↑水準点(内務省
 No.22) 中川
   埼玉県北葛飾郡庄和町下柳
   倉松川が中川へ合流する地点の対岸、
   庄和町下柳1130付近の左岸堤防の上に
   設置されている。
   花崗岩製で15cm角、地上高34cm。
   頂部には直径50mm、高さ3mmの半球体。
   西を向いた面にB.M.、南面に内務省、
   東面にNo.22とある。この水準点は
   昭和初期に実施された
中川の改修工事
   さいに設置されたものだろう。

   水準点(内務省 No.25)
↑水準点(内務省
 No.25) 中川
 埼玉県北葛飾郡庄和町水角(すいかく)
 No.22から1.8Km下流の左岸堤防の
 上に設置されている。付近には昭和13年
 竣工の中庄内樋管(RC製)、明治25年
 竣工の
五ヶ門樋(煉瓦製)が残っている。
 花崗岩製で15cm角、地上高34cm。
 頂部には直径50mm、高さ6mmの半球体。
 南を向いた面にB.M.、東面に内務省、
 北面にNo.25とある。 →
この付近の中川

 三角点 (埼玉縣 110)
↑三角点 (埼玉縣
 110) 中川
 北葛飾郡松伏町金杉
 豊橋(中川)から600m上流では、左岸
 堤防から東へ向かって、中川の旧堤防が
 残っている。この三角点は左岸堤防から
 東へ200mの地点に残っている。
 花崗岩製で15cm角、地上高53cm。
 頂部には三角点を示す十字のマークが
 刻まれている。刻字は二面のようで、
 南を向いた面に埼玉縣、
 北を向いた面に△110

   水準点
  ↑水準点
 埼玉県北葛飾郡松伏町魚沼
   庄和町中野との境界付近、香取神社の
   境内、鳥居の前にある。ここは江戸川の
   右岸堤防から700m離れている。
   花崗岩製で21cm角、地上高10cm。
   頂部に直径60mm、高さ18mmの半球体。
   南に向いた面に地理調、東に一等水準点、
   北面に基本、西面にNo.10860とある。
   これは国土地理院が設置したもの。
   水準点の四方には45cm間隔で、
   保護石が4箇所に設けられている。

   

戻る:[ノスタルジックな

水準点、三角点: 利根川水系:[その1][その2][その3][その4[その5]その6][その6a][その7] 荒川水系:[その1][その2][その3] [几号