石の橋 (その4)   [石橋の一覧

名称不明  名称不明

 玉野用水、埼玉県行田市堤根(上流から)
 形式: 石の桁橋(1スパン) 長さ 1.2m、幅 2.8m 建設年: 不明

 県道148号線の南側200mに位置する橋。
 
玉野用水(農業用水路)は、酒巻導水路(利根川の支流、
 福川から取水)の流末である。酒巻導水路は昭和初期に
 埼玉県によって実施された、元荒川と支派川の改修事業で
 開削された水路。この橋の周辺には、同事業で建設された、
 趣のある
古い橋梁群が現存している。
 なお、この石橋の脇の道路(写真右)は、かつての日光裏街道であり、
 橋から南500mには、石田三成が築堤した堤防、
石田堤の跡が残っている。

 この橋は橋面に6枚の切り石が並べられていて、これが桁となっている。
 桁の支承部分は片持ち梁(コンクリート製)である。
 石の側面には、天明三年(1783)四月と彫られている。

前玉神社の石橋  前玉神社の石橋

 元成田用水、埼玉県行田市埼玉(下流から)

 形式: 石の桁橋(1スパン) 長さ 2.1m、幅 2.8m
 建設年: 昭和20年以前(戦前からあるという)

 埼玉古墳群の南端には、前玉神社(さきたま)が位置する。
 前玉神社は浅間山古墳の墳頂に祀られている。
 この石橋は前玉神社の参道が、元成田用水(農業用水路)を
 跨ぐ地点に架けられている。いわゆる神橋である。
 なお、元成田用水も玉野用水と同じく、酒巻導水路の流末である。

 橋面には6枚の切り石が並べられていて、これが桁となっている。
 側面の石は高さ40cm、親柱(30cm角、高さ70cm)と
 橋詰めの柵も石造りである。

栄橋  栄橋

 福川右岸、埼玉県行田市北河原

 形式: 石の桁橋(1スパン) 長さ 2.1m、幅 (不明)
 建設年: 昭和3年(1928)3月

 福川の落合橋の右岸側に保管(放置?)されている。
 どこの川に架けられていた橋だか不明だが、
 橋長が2m程度と小規模なので、おそらく用水路であろう。
 写真の桁(210×46×22cm)と欄干(高さ28cm)が、
 それぞれ2組残る。桁の下に置かれた石材は、
 橋台に使われていたものだろうか。
 欄干は桁にセメントで接着されていて、
 側面には橋名と竣功年が刻まれている。

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