石の橋 (その5)   [石橋の一覧

中島不動尊の石橋  中島不動尊の石橋

 中島不動尊、埼玉県秩父郡吉田町上吉田

 形式: 石のアーチ橋(1スパン) 長さ2.2m、幅1.3m

 上吉田の中島地区には、県道71号線から北へ
 400mほど向かった山の中腹に不動尊が祀られている。
 不動尊は沢の右岸に鎮座するので、この石橋は
 不動尊の神橋としての役割がある。
 橋の形式は石造りのアーチ橋で、自然石をコンクリートで
 固めて、形態を反り橋(アーチ橋)としたもの。

 この沢は吉田川の支川であり、不動の滝が水源(源流)と
 なっている。不動の滝が流れ落ちる崖下には、
 
芭蕉の句碑が2基建てられている。

玉敷神社の石橋  玉敷神社の石橋

 玉敷神社、埼玉県北埼玉郡騎西町騎西

 形式: 石の桁橋(1スパン) 長さ2.5m、幅0.9m

 弁天社の前の濠に架かる石橋。
 桁に使われている一枚岩(見た目は緑泥片岩)は、
 古墳時代の石棺の一部だという。大正時代の県道工事のさいに
 騎西城付近から出土したもの。両岸の橋台(土留め)も石造り(布積み)。

 玉敷神社には、面積1.5haの広大な社叢林(しゃそうりん)がある。
 埼玉県の[ふるさとの森]に指定されている極相林である。
 林の中には様々な生育ステージの植物群落が生育していて、
 遷移の解説板も設けられているので、自然観察にも最適。

名称不明  名称不明

 農業排水路、埼玉県坂戸市横沼(上流から)
 形式: 石の桁橋(1スパン) 長さ 1.1m、幅 0.2m 建設年: 不明

 道場橋(越辺川)から南西900mの耕地の中に設けられた橋。
 2つの農業排水路が合流する地点に1枚の石材を
 渡しただけの素朴な造りである。
 石材は神社の鳥居?を流用したもの。
 なお、この農業排水路は大谷川を経由して、
 最終的には越辺川の右岸へ落ちる。
 昔から大谷川の周辺には、このような小規模な石橋が
 架けられていたようで、隣の紺屋地区には
 1777年建立の
石橋供養塔が残っている。

開化橋  開化橋

 埼玉県志木市上宗岡1丁目

 形式: 石の桁橋(1スパン) 長さ 1.2m、幅 1.4m(推定)
 建設年: 明治31年(1897)

 開化橋はここから200m上流の上宗岡5丁目に架かっていたが、
 下水道工事に伴ってこの地点に移された。
 脇には
大小合併門樋(明治32年建設、煉瓦造りの樋門)がある。
 かつては木の橋で、むじな橋と呼ばれていたが、
 明治時代に石の桁と煉瓦造りの橋台で改築されてからは、
 開化橋と呼ばれるようになったという。

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