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中川の古い水門(1)
意外なことに中川には古い水門(農業用水の排水樋門)が数多く残っている。
明治期の煉瓦樋門が6基(遺構2基を含む)、大正から昭和初期にかけての
RC樋門(庄内古川の改修事業に関連した付帯工)が約13基も現存する。
↑名称不明 中川(右岸) 埼玉県北埼玉郡大利根町松永新田 鹿沼橋の下流右岸に設けられた、 排水樋門。ゲート本体(木製)は 腐朽している。この地点の下流では 手子堀川が中川に合流している。 |
↑堤下用水樋管 中川(右岸)、埼玉県幸手市権現堂 上流から撮影。昭和8年(1933)3月竣工。 隣接する巡礼樋管と同時に建設された樋管。 周辺の地形に合わせたからだろうか、翼壁の形状は 左右非対称である。樋管本体はRC管で、その周囲を コンクリートで巻き立ててある。ここは中川の河川敷であり、 写真の奥が権現堂堤。当初は堤外水路へ導水する、 樋管として設けられたようだが、今は使われていない。 |
↑浪荒樋管 中川(右岸) 埼玉県北葛飾郡杉戸町北蓮沼 川表から撮影。万年橋から700m下流の 右岸、権現堂川用水の流末を中川へ 排水する樋管。形式とコンクリートの 質感から昭和初期の建設だと思われる。 ゲートは新しい物に交換されているが、 樋管本体は竣工時のままである。 |
↑下柳上樋管 中川(左岸) 埼玉県北葛飾郡庄和町下柳 昭和14年(1939)5月竣工 新川橋から300m下流の左岸堤防に 伏せ込まれた排水樋管。ゲートは スルースゲートへ改造されているが 木製(幅1.1m)。 |
↑裏樋下樋管? 中川(左岸) 埼玉県北葛飾郡庄和町下柳 昭和10年(1935)前後に建設? 下柳上樋管から500m下流にある。 管はコンクリート製だが、門柱と笠木は 花崗岩製。ゲートは古典的な引上げ戸。 |
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