芭蕉の句碑 荒川流域(入間郡) (秩父郡)(大里郡)(熊谷市、北足立郡)(比企郡)(小川町)
利根川の沿線:(本庄市、美里町)(深谷市)(妻沼町、熊谷市)(行田市)(羽生市、加須市)(北葛飾郡)(大泉町、千代田町)
撮影地:埼玉県川越市、坂戸市、入間郡越生町、毛呂山町、狭山市、入間市、飯能市、所沢市
(1)川越市小仙波町一丁目 喜多院 寛政三年(1791)八月 白川與布彌建立 三芳野里莫逆友出眞 与布称書 名月や 池をめくりて 夜もすから 多宝塔の北東、東屋脇の植込みの中に ある。元来は小仙波町四丁目の 龍池弁財天の畔にあったもの。 句碑は40cm×24cmの角柱で 高さは115cm。 |
(2)川越市富士見町 愛宕神社 安政四年(1857)六月 三芳埜庵原葎斎 法眼董斎正筆 宮亀年鐫揮毫 背面に企画2名(良雪庵)と俳人7名 名月に 麓のきりや 田の曇さ 愛宕神社の入口に建つ。神社は 新河岸川右岸の小仙波台地にあり、 社殿は円墳の上に鎮座する。 句碑は高さ227cm、幅75cmと大きい |
(3)川越市富士見町 愛宕神社 天保十一年(1804)? 蓬莱に 聞はや 伊勢の発便 境内、社殿へ登る階段の脇にある。 句碑は高さ88cm、幅18cmだが、頂部が 折れているので、句の最初の五文字は 読めない。刻字は4面で、芭蕉の句の隣の 面には地元の俳人の句が刻まれている。 |
(1)坂戸市石井 歴史民俗資料館 嘉永五年(1852)十月 あかあかと 日はつれなくも 秋の風 仲町の吉川医院にあったものだという。 現在は歴史民俗資料館の中庭に 放置されている。 句碑は高さ105cm、幅70cm |
(2)入間郡越生町津久根 八幡神社 明治二十五年(1892)九月 涼しさや ほの三日月の 羽黒山 雲の峯 いくつくつれて 月の山 八幡神社の境内の隅、八幡橋(越辺川)の 右岸橋詰め南側に建てられている。 出羽三山巡拝句碑。高さ152cm、幅76cm |
(1)入間郡毛呂山町西戸 国津神神社 建立年不明(江戸時代末期か) 山本坊二十五世 山さとは 万歳をそし うめの花 国津神神社は旧西戸村の村社。 松貫橋(越辺川)の左岸から北へ200mに 位置する。句碑は高さ74cm、幅64cm |
(2)入間郡毛呂山町川角 八幡神社 毛呂山町指定有形文化財 文政十二年(1829) 三世春秋庵連中 道傍の むくげは馬に 喰われけり 八幡神社は(1)の句碑から500m下流、 宮下橋(越辺川)の南側に鎮座する。 |
(1)狭山市広瀬二丁目 廣瀬神社 明治二十一年(1888)四月 物言婆 唇さむし 秋乃風 広瀬神社は延喜式内社。 境内には高さが30mにも及ぶ大ケヤキ (県指定文化財)がある。 句碑は高さ128cm、幅111cm |
(2)狭山市笹井 白髭神社 建立年不明 武蔵野や 一寸ほどの 鹿の声 句碑は高さ156cm、幅108cm。 |
(3)狭山市祇園 三柱神社 建立年不明 古池や 蛙飛こむ 水の音 句碑は高さ112cm、幅58cm。 |
(1)入間市豊岡三丁目 愛宕神社 嘉永六年(1853) ソウ連中蟻友 董斎正拜書 ひらひらと あくる扇や 雲の峰 愛宕神社の鳥居の奥にある。 句碑は高さ75cm、幅77cm。 神社の扁額は勝海舟の揮毫。 |
(2)入間市上小谷田 中野原稲荷神社 明治三十二(1899)年四月 登喜庵俄友建立 はら中や 物にもつかす 鳴く雲雀 稲荷神社の社殿の裏にある。 背面に俳人85人の名前。 句碑は高さ243cm、幅82cm。 |
(3)入間市野田 白髭神社 建立年不明、葉月庵白低 都出てて 神も旅寝の 日数哉 白髭神社の神楽殿の脇にある。 句碑は高さ142cm、幅69cm。 |
飯能市山手町 観音寺 寛政年間? 轍之建立 枯枝に 鴉のとまりけり 秋の暮 参道の右手、お堂の脇にある。 背面に轍之の句。 句碑は高さ123cm、幅90cm。 |
所沢市上山口 山口観音 宝暦八年(1758) 上生庵建立。花生塚 うち寄りて 花生さくれ むめ椿 寺務所の塀の前にある。 高さ82cm、幅45cm |
参考文献: 芭蕉句碑を歩く、小林甲子男、さきたま出版会、1983
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芭蕉の句碑:荒川流域(秩父郡)(大里郡)(熊谷市、北足立郡)(入間郡)(比企郡)(小川町)
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