洋館 (その5)_  大山民俗資料館、深谷商業高校記念館、日赤埼玉県支部旧社屋、埼玉県製紙工業試験所   洋館の一覧

 学校内への立ち入り及び写真撮影は許可を得ています。

 ふじみ野市埋蔵文化財整理室 (旧.大井村役場)
↑ふじみ野市埋蔵文化財整理室 (旧.大井村役場)
 埼玉県ふじみ野市苗間、大井小学校内
 建設:昭和12年(1937) 木造二階建て
 川越街道(現.国道254号線)に面して建つ。公共建築物に
 多かった洋風の木造家屋。設計者は蕨町の北村甲子之助、
 施工は川越市の大工。竣工当時は屋根は洋瓦だったが、
 現在はトタン葺きとなっている。
   大山民俗資料館(旧.大山尋常高等小学校)
  ↑大山民俗資料館 (旧.大山尋常高等小学校)
   埼玉県南埼玉郡白岡町荒井新田、大山小学校内
   昭和12年(1937)に建設された旧木造校舎の一部を
   昭和56年に移築したもの。擬洋風の建物だが装飾はなく、
   質素なデザインである。玄関には車寄せ(木造)が
   設けられている。小学校の正門脇には、大正時代に
   設置された
南埼玉郡大山村の道路元標が残っている。

 深谷商業高校記念館
↑深谷商業高校記念館 (国の登録文化財)
 埼玉県深谷市原郷、深谷商業高校内
 建設:大正11年(1922) 木造二階建て
 ルネッサンス様式を採り入れた洋風の建物。
 ただし屋根部分の意匠は、ちぐはぐである。
 建物中央の玄関の上には尖塔が立てられ、威厳と格式を
 表している。明治期には公共の建築物には、建物の
 中央に尖塔を配置する様式が流行したのだが、
 大正末期になっても、その影響は残っていたようだ。
 この建物は取り壊される予定だったが、OBや地元の
 運動によって記念館として保存されることになったという。

   日本赤十字社埼玉県支部旧社屋
  ↑日本赤十字社埼玉県支部旧社屋 (埼玉県指定文化財)
   埼玉県比企郡嵐山町鎌形、鎌形小学校内
   建設:明治38年(1905) 木造平屋(基礎部分は煉瓦造り)
   昭和58年に浦和市の県庁敷地内から、この地へ解体移築された。
   現在は鎌形小学校の講堂や音楽室として使われている。
   壁や柱は白ではなく、薄い緑色で塗られている。
   随所にコロニアル風の様式が見られるという。設計・監督は
   埼玉県技師の
牧彦七(埼玉県の近代化遺産、p.143)とされているが、
   牧は当時、内務部第二課長であり、主に土木を担当していたので、
   実際の設計者ではないと思われる。牧は後に秋田県の土木部技官に
   転任したが、かの地でも、秋田銀行本店の設計者とされていた。

 埼玉県製紙工業試験所
↑埼玉県製紙工業試験所
 埼玉県比企郡小川町小川
 前身は昭和11年(1936)6月に創設された埼玉県の
 小川製紙研究所。建物は木造平屋で下見板張り。

  
曲輪公民館
 ↑曲輪公民館
  埼玉県東松山市下野本
  建設:不明 木造二階建て
  敷地内には
古い火の見櫓が残っていて、
  時間が止まったままの景観が特徴的だ。

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