都幾川（その２）

辯才天　都幾川（左岸） 　東松山市下唐子（しもがらこ） 　都幾川左岸の下唐子公会堂の敷地内。 　唐子神社の南側に位置する。 　文化六年（1809）四月　巳待講中 　裏には地代？。脇には阿夫利神社と 　銘された御神橙がある。

地蔵（道標）　都幾川（左岸） 　東松山市下唐子（坂口）唐子神社の西 　形態：単独　状態：不良（補修大、頭付替） 　宝暦十年（1760） 　高126cm（台33cm），幅25cm，奥21cm 　台正面（中央）比企岩殿（異字）高山道 　右面（右）松山道　左面（左）加田熊谷道 　加田は滑川町中尾の小字。 　加田薬師（慶徳寺）がある。

地蔵（道標）　都幾川（左岸） 　　東松山市下唐子（高本）稲荷宮の北 　　形態：単独（祠内）　状態：良 　　明和三年（1766） 　　高120cm（台31cm），幅24cm，奥22cm 　　台右面（右）右／く王んおんみち／二十一丁 　　　左面（中央）左／川越道

庚申塔（三猿）　都幾川（左岸） 　東松山市石橋　　八幡神社の鳥居前に 　ある４体の庚申塔の一つ。 　寛文十三年（1673）二月 　奉造立庚申塔　武州比企郡松山之内 　石橋村　施主三十人 　高さ103cm、幅42cm。八幡神社は 　若宮八幡古墳（径30m、高4mの円墳） 　の上に鎮座する。

九頭龍権現　　都幾川（左岸、河川敷内） 　　埼玉県東松山市葛袋（くずぶくろ） 　　稲荷橋（冠水橋）と唐子橋のほぼ中間の左岸の 　　河川敷にある。小さな堂で中に石祠が 　　祀られている。 　　九頭龍は水の神様で、祭神は蛇だといわれている。 　　この付近には都幾川に上用水堰が設けられ、 　　高畑樋管（煉瓦造り、明治36年竣工）から 　　左岸へ農業用水を取水している。 　　かつては近くに葛袋の渡し（渡船）もあった。 　　取水の安定と水難防止を祈願したものだろう。

庚申塔群と普門品供養塔　都幾川（左岸） 　埼玉県東松山市葛袋、川北公会堂 　３体の庚申塔（青面金剛）と２体の普門品供養塔、 　道祖神などが祀られている。当初からここに 　あるのではなく、あちこちから集められたのだろう。 　左端の庚申塔は、青面金剛を主尊とする例としては、 　かなり古い部類だ。 　延宝二年（1674）十一月　武州比企之郡葛袋村 　６手(非合掌）、邪鬼、３猿。高さ101cm、幅45cm

道祖神　都幾川（左岸） 　東松山市葛袋 　左岸堤防の裾に位置する、 　川北公会堂の敷地内。 　嘉永二年（1849）四月建立 　比企郡葛袋村　本郷？右ェ門

地蔵（道標）　都幾川（右岸） 　　東松山市葛袋（大平）市道の脇 　　集合（５体、覆屋内）、不良（頭部欠損） 　　延享十三年（1746） 　　高92cm（台10cm），幅18cm，奥15cm 　　台右面（右）大平村？／右よしミ道 　　台左面（中央）左ひきく王んのん道

石灯篭（雨降山）　都幾川（右岸） 　　東松山市葛袋（山根）県道41号の脇　 　　弘化四年（1847）九月　葛袋村　講中 　　高168cm（台25cm）　台幅46cm，奥43cm 　　笠石上の像は天狗？　雨降山なので、 　　石尊（大山阿夫利神社）講中による 　　雨乞い祈願の造立か？

雨降山（常夜燈）と九頭龍大神　 都幾川（右岸） 　埼玉県東松山市西本宿 　東武東上線から１Km北西、県道344号線の東側に 　庚申塔、地蔵などと共にある。この付近（悪土耕地）は、 　都幾川の右岸は部分的に堤防が無く、 　県道344号線が堤防に相当する。 　雨降山：安政六年（1859）六月 　　比企郡本宿村悪戸講中 　　地上高315cmと大きい。雨降はアフリと読み、 　　阿夫利信仰を指すことが多い。 　　雨降山とは神奈川県の大山（石尊）のこと。 　　常夜燈の笠の上には、天狗の像が置かれている。 　　大天狗、小天狗の文字が刻まれる例も多い。 　九頭龍大神：明治二年（1869）三月　悪戸中

庚申塔　都幾川（左岸） 　　埼玉県東松山市下青鳥、浄光寺 　　延宝四年（1676）二月 　　６手合掌の青面金剛、３猿。下部に 　　10数人の名前。側面には蓮華の 　　花の浮き彫り。 　　幅41cm、奥行き39cmの角柱の上に 　　唐破風が置かれ、全高は176cm。

庚申塔　都幾川（左岸） 　　埼玉県東松山市下青鳥 　　浄光寺から東へ200m、県道41号線の路傍。 　　板碑２基、馬頭観音１基と共に祀られている。 　　寛文十二年（1672）三月 　　奉造立庚申塔　山王二十一社 　　武州比企郡金谷村　下部に10数人の名前 　　高さ93cm、幅35cm

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