古そうで新しい橋 (その2) [古そうで新しい橋の一覧]
佐賀橋(元荒川、埼玉県北足立郡吹上町鎌塚〜本町三丁目) コンクリート桁橋、1スパン、全長 12.9m、幅 2.7m 新佐賀橋の100m下流にある道路橋。大正末期まで、 この付近には忍馬車鉄道(吹上〜行田)が運行していて、 元荒川には忍馬車鉄道の佐賀橋(木製の桁橋)が 架けられていた。現在の佐賀橋は当時を彷彿とさせる外見。 橋詰の柵と欄干が疑木調なので、遠目には木の橋に 見えるが、実際はRC桁橋(2主桁のT形はり)である。 元荒川は吹上町の住宅地の中をひっそりと流れているが、 水辺には700本の桜並木と親水護岸が整備されている。 新旧の味わいある橋梁群が彩りを添える。 |
高砂橋(元荒川、埼玉県北足立郡吹上町鎌塚一丁目〜本町ニ丁目) コンクリート桁橋、1スパン、全長 14.8m、幅 3.1m 佐賀橋から500m下流にある、和風の意匠が施された道路橋。 疑木調の欄干、桁側面には持ち送り、橋面は石貼りとなっている。 灯明風デザインの親柱の側面には大江匡房の歌、 [高砂の尾上の桜さきにけり...]が彫られている。 そういえば元荒川の周辺には、和歌の彫られた碑が多い。 なお、吹上町の元荒川には3ケ所に親水公園が設けられている。 高砂橋の右岸に本町せせらぎ公園、新宿橋(しんしゅく)の脇に 榎戸堰公園、小谷橋の左岸に水辺公園がある。さらに、さくら橋と 水鳥橋は橋上公園となっている。 →吹上町の親水公園群 |
水鳥橋(前谷落、埼玉県北足立郡吹上町鎌塚一丁目) コンクリート桁橋、2スパン、全長 16.8m、幅 3.7m(歩測) 高砂橋から400m下流、前谷落が元荒川へ合流する地点に 架けられた歩行者専用橋。写真の手前側が元荒川。 橋名のとうり付近は、水鳥の格好の遊び場である。 屋根付き橋で、マディソン郡の橋ならぬ、北足立郡の橋! 不思議な形の4種類の親柱、桁隠し、全ての柱に擬宝珠と 和風のなかなか凝った造りである。→水鳥橋の詳細 |
忍城の木橋(埼玉県行田市本丸) 木桁橋、3スパン、全長 10.0m、幅 2.5m 忍城(おしじょう)外堀の城門の前に架けられているのが、 この古風な橋(歩行者専用)。橋脚(石造り)以外は全て 木製である。擬宝珠(ぎぼし:柱の上のタマネギ状の飾り)も 本格的である。忍城とは行田市(かつては忍十万石の城下町)に 明治維新まであった城。復元されて(鉄筋コンクリート造りだが)、 現在は行田市郷土博物館となっている。 |
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