石橋供養塔 (児玉郡上里町)_  埼玉県の橋供養碑


 橋供養
 橋供養 忍保川(左岸)
 埼玉県児玉郡上里町黛、黛神社

 黛神社の参道入口に道祖神、庚申塔、
 青面金剛などと共に祀られている。
 高さ68cm、幅28cm、奥行き25cm。
 高さには台座は含めず。
 寛政九年(1797)四月建立。
 右側面には建立年があるが、
 左側面には何も記されていない。
 正面上部の像は印の結び方から、
 馬頭観音だと思われる。
 台座には願主や世話人が
 記されていると思われるが、
 地中下なので確認できない。
   念仏橋供養
   念仏橋供養
   埼玉県児玉郡上里町七本木126付近

   県道22号線の四ッ谷交差点(五叉路)から
   北へ100mの地点の路傍に庚申塔4基、
   馬頭観音1基と共に祀られている。
   県道22号線はかつての児玉街道。
   高さ90cm、幅39cm、奥行き9cm。
   裏面に建立年と思われる数文字が
   彫られているのが、磨耗が酷く判読不能。
   表面には上部に阿弥陀如来を
   表すキリークの種子、
   下部に念仏橋供養と4文字(判読不能)
   惣橋供養塔
   惣橋供養塔
   埼玉県児玉郡上里町長浜

   皇太神宮から南へ200m、農業用水路の

   脇、ゴミ集積所の陰に祀られている。
   このすぐ南は神川町四軒在家であり、
   いわゆる村境である。
   高さ60cm、幅25cm
   享和三年(1803)二月 願主 自休
   左側面に惣村中
   正面に惣橋供養塔。
   村全体に架かる橋の安全祈願のために
   村人全員が協力して、建立した供養塔だろう。

(補足)上里町に存在した石橋
 武蔵国郡村誌の賀美郡(8巻)から、現在の上里町の区域に
 存在した石橋を集計したのが、下記の表である。郡村誌は明治9年の調査を基に編纂された。
 標目数が多いうえに記述も詳細で、極めて優れた書である。
 しかし、あくまでも村誌であり橋梁の悉皆調査書ではない。
 実際に存在した石橋の数は、下記の集計(合計12基)よりも、もっと多かったはずである。

村名 橋名 記述内容 ページ
七本木村 隣村通路に属す 新田川の下流に架す 長三間巾六尺 194
石神村 中山道に属す 楠川に架す 長二間巾二間 201
帯刀村 橋二ケ所 五明川に架す 隣村通路に属す 長七尺巾六尺 233
大御堂村 橋三ケ所 隣村通路に属す 新田川に架す 巾五尺或は七尺 259
橋五ケ所 隣村通路に属す 大蛇堀に架す 巾二尺より三尺に至る

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