橋供養塔 (朝霞市)_  埼玉県の橋供養碑


 石橋供養二世安楽
 石橋供養二世安楽 黒目川(左岸)
 埼玉県朝霞市浜崎四丁目、東薬師堂


 馬頭観音の立像、頂部に種子(ウーン)。
 高さ115cm、幅32cm。
 寛延二年(1749)五月建立。
 正面に施主 惣村中。
 台座に34人の氏名
  大乗妙典六十六部供養塔
  大乗妙典六十六部供養塔 越戸川(左岸)
  埼玉県朝霞市根岸台四丁目、台雲寺


  この塔は多彩である。三界万霊塔、道標、
  歌碑、そして石橋供養塔を兼ねている。
  石橋建立のさいの石材数量と施主、石工名が
  記され、30数村もの助力村も併記されている。
  助力村は広範囲に及び、難畑村(現在の
  富士見市の市域)も参加している。
  元文五年(1740)三月建立。
  高さ138cm、幅36cm。
 
  石橋供養塔
  


 石橋供養塔 黒目川(右岸)
 埼玉県朝霞市岡二丁目、東円寺


 東円寺の不動堂の神橋。

 石橋であり、親柱(一辺16cmの角柱で
 高さ44cm)の正面に石橋供養塔と
 刻まれている。
 右側面に敷石志 宮戸村 榎元某、
 石橋志 平沢 鈴木某。
 裏面に野火止村、浜崎村、
 西台村の施主 4人の氏名
 弘化三年(1846)七月建立。

(補足)朝霞市に存在した石橋
 武蔵国郡村誌の足立郡(3巻)から、現在の朝霞市の区域に存在した石橋を集計したのが、
 下記の表である。郡村誌は明治9年の調査を基に編纂された。標目数が多いうえに記述も詳細で、
 極めて優れた書である。しかし、あくまでも村誌であり橋梁の悉皆調査書ではない。
 実際に存在した石橋の数は、下記の集計(合計5基)よりも、もっと多かったはずである。

村名 橋名 記述内容 ページ
上内間木村 門左衛門橋 旧来荒地の処に架す 長六尺巾九尺 302
小渠に架せる巾五尺長四尺以下の石橋二十一あり枚挙するに足らす  
溝沼村 高橋 黒目川の中流東京道と云ふに架す 長五間巾二間 318
土橋 黒目川の分水に架す 長二間巾六尺  
膝折村 川越街道に属す本村の西 黒目川の支流に架す 長七尺巾九尺 344

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