橋供養塔 (和光市)_  埼玉県の橋供養碑


 野川石橋建立
 野川石橋建立 白子川(左岸)
 和光市白子三丁目、吹上観音
 吹上観音の境内、八幡神社の百庚申の
 中にある。元文四年(1739)二月
 武州新座郡下新倉村
 正面は六十六部供養塔だが、左右の
 側面には野川石橋建立とあり、当村と
 他村の施主がそれぞれ記されている。
 他村は周辺の村だけでなく、荒川や
 新河岸川対岸の戸田領にも及んでいる。
 野川とは白子川のことだろう。
 高さ108cm、幅44cm。
   橋供養
   橋供養 白子川(左岸)
   和光市白子三丁目

   [吹上観音下]交差点から南へ100m、
   東京都板橋区との境界付近の道路脇に
   青面金剛と共に祀られている。
   享保十九年(1734)二月
   武州豊島郡上赤塚成増村、発起人は
   青連寺の元僧侶。正面には種子と
   青面金剛庚申講中、14人の氏名。
   右側面に庚申講と自在講の講親、助力村8村
   左側面には寄付金額と氏名が記されている。
   高さ98cm、幅31cm。

(補足)和光市に存在した石橋
 武蔵国郡村誌の新座郡(3巻)から、現在の和光市の区域に存在した石橋を集計したのが、
 下記の表である。郡村誌は明治9年の調査を基に編纂された。標目数が多いうえに記述も詳細で、
 極めて優れた書である。しかし、あくまでも村誌であり橋梁の悉皆調査書ではない。
 実際に存在した石橋の数は、下記の集計(合計6基)よりも、もっと多かったはずである。

村名 橋名

記述内容

ページ
下新倉村 野川橋 里道に属し字芝宮にありて 野川の中流に架す 長二間巾六尺 333
正覚院橋 里道に属し字吹上にありて 野川の上流に架す 長一間巾六尺  
下関橋 用水路に架す 長七尺巾六尺  
谷中橋 耕作道に属し 悪水の中流に架す 長七尺巾六尺  
橋戸村 村の東北の方字北原中耕中里の境を会する小井戸川の中流に架す 長九尺巾七尺 340
村の東南字谷愛宕下の境を会する小井戸川の上流に架す 長六尺巾六尺  

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