橋供養塔 (志木市)_  埼玉県の橋供養碑


 奉納秩父西国坂東為諸願成就
 奉納秩父西国坂東為諸願成就
 石橋供養塔 新河岸川(左岸)
 埼玉県志木市上宗岡二丁目、大仙寺

 大仙寺の山門の裏にある。
 上部に聖観音の坐像
 高さ105cm、幅33cm。
 寛政八年(1796)四月建立。
 下部に13人の氏名と願主 志村某
 右側面は道標を兼ね、右ハ与野へ、
 左ハ大山道引又へとある。
 左側面に武州入間郡宗岡邑 関根某 
   石橋供養塔
  石橋供養塔 新河岸川(左岸)
  埼玉県志木市上宗岡一丁目


  いろは橋(新河岸川)の左岸橋詰には
  ポケットパークがあり、そこにいろは橋(石橋)の
  親柱と共に祀られている。
  高さ127cm、幅32cm。
  安永四年(1775)四月建立。  
  正面に願主 武州入間郡宗岡村 石原某、木下某。
  左側面に助力村名が20数村、氏名が20数人

 
 石橋建立成就之所 柳瀬川(右岸)
 志木市柏町六丁目

 富士見橋(柳瀬川)から下流へ200mの
 右岸堤防に祀られている。
 宝暦九年(1759)五月建立。
 正面に武蔵新座郡舘村 20数人の氏名
 右側面に引又宿願主3名、北野村
 上難畑村 砂村 野火止村 大久保村
 など全9村。
 左側面に中野村願主3名、針ケ谷村
 鶴馬村 駒林村 竹間沢村 苗間村など
 17村

   石橋供養
  石橋供養 柳瀬川(右岸)
  志木市柏町一丁目7付近

  栄橋(柳瀬川)から西へ200m、
  [柏町一丁目]バス停の付近に祠が
  あり、その中に馬頭観音と共に
  祀られている。外見は馬頭観音の
  座像である。高さ75cm、幅33cm。
  天明三年(1783)四月建立。
  正面に石橋供養 導師水光
  右側面に武州入間郡水子村願主

  木内某 左側面に新座郡引又宿
   施主 村山某。台座には水子村中
  館村中
 中野村中 引又宿中

   奉納一乗妙典六十六部日本廻国
  奉納一乗妙典六十六部日本廻国
  造此石橋者也謹言 柳瀬川(右岸)
  埼玉県志木市柏町一丁目、宝幢寺

  宝幢寺(ほうどうじ)の山門の裏にある。
  頂部に種子(サ)と観音の立像。
  高さ167cm、幅35cm。
  明和三年(1766)四月建立。
  正面に武州新座郡引又町 願主 村山某
  右側面に石橋助成 引又惣村中
  左側面に石橋助力 都合四十九ヶ村
  同 当所市 商買人衆中

(補足)志木市に存在した石橋
 武蔵国郡村誌の足立郡(3巻)と入間郡(4巻)から、現在の志木市の区域に存在した石橋を集計したのが、
 下記の表である。郡村誌は明治9年の調査を基に編纂された。標目数が多いうえに記述も詳細で、
 極めて優れた書である。しかし、あくまでも村誌であり橋梁の悉皆調査書ではない。
 実際に存在した石橋の数は、下記の集計(合計3基)よりも、もっと多かったはずである。

村名 橋名 記述内容 ページ
志木宿 石橋 字中道に属し村の西の方 江川堀の下流に架し水子村へ通ず 長八尺巾九尺 298
鎧橋 奥州街道に属し村の東方 玉川用水の下流に架す 長一間二尺巾一間  
景福橋 奥州街道に属し村の東方 玉川用水の下流に架す 長一間半巾一間二尺  

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