続・水辺の神様 (その11)_ 続・水辺の神様の一覧

会の川の周辺(その1)

 庚申塔
↑庚申塔 会の川(左岸)
 埼玉県羽生市小須賀、薬師寺
 国道122号羽生バイパスの北に
 位置する薬師寺の境内。六臂の
 青面金剛(合掌型)、日月、三猿。
 延宝三年(1675)四月
 小須賀村
 高さ59cm、幅40cm(台座は含まず)。
 会の川の沿線には、青面金剛像の
 庚申塔としては、造立年が古いものが
 数多く分布している。最も古いのは
 龍興寺(騎西町上崎)の
 
寛文六年(1666)の庚申塔だろう。
  八大龍神社
 ↑八大龍神社 会の川(左岸)
  埼玉県羽生市桑崎、八幡神社
  羽生市桑崎から上岩瀬にかけて、
  会の川の左岸には大規模な
  自然堤防が形成されている。
  八幡神社は自然堤防上に立地する。
  八大龍とは九頭龍などと同じく、
  水神であろう。
  明治二十年(1887)九月 纃闡コ
  氏子中。纃閧ニは桑崎のこと。
  高さ78cm、幅40cm
  弁才天
 ↑弁才天 会の川(右岸)
  埼玉県羽生市桑崎、八幡神社
  八幡神社には八幡社、天神社、稲荷社が合祀されて
  いるので、桑崎三神社とも呼ばれている。
  境内の東側には、御嶽信仰を思わせる築山が
  あり、これら2体の弁才天が祀られている。
  築山には水に関する神様である、
  清瀧不動明王などもある。
  左:寛政?年九月 左側面に6人の氏名
    高さ67cm、幅27cm
  右:天保二年(1831)二月 台座に世話人と願主
    高さ71cm、幅37cm(台座は含めず)

 題目塔(道標)
 題目塔(道標) 会の川(右岸)
 羽生市上新郷(かみしんごう)
 (下宿)天神社(新郷十区集会所)
 形態:単独 状態:並
 宝暦三年(1753)八月
 高51cm,幅21cm,奥19cm
 [法印..]の面を正面とした
 左面:右 江戸 きさひ道
 裏面:左 尓?さ?

  庚申塔
 ↑庚申塔 会の川(左岸)
  羽生市下岩瀬、天宗寺(てんそう)
  この付近は会の川の岩瀬の渡し跡。
  天宗寺は天正年間創設の古刹。
  この庚申塔は無縁仏の中にある。
  青面金剛と三猿のみの簡略した様式で
  塔の頂部は墓石などと同じ形態。
  高さ90cm、幅35cm
  延宝四年(1676)三月建立。
  奉造立庚申供養 下部に11人の
  氏名が刻まれている。脇には
  元禄十年(1697)の庚申塔あり。

  
弁才天
 ↑弁才天 会の川(左岸)
  埼玉県羽生市砂山、愛宕神社
  笠付きのかなり大きい弁財天。
  元来はここから500m南にある、
  
弁天橋(会の川)の橋詰に祀られて
  いたのだが、道路改修のさいに
  ここへ移築されたのだという。
  脇には
石橋再建供養塔(花見橋に
  関するもの)も建っている。
  文化元年(1804)二月 砂山村
  願主講中。台座に20人の氏名。
  高さ105cm(台座は含めず)、幅33cm。

 道祖神




 道祖神
 会の川(右岸)
 羽生市下新郷
 花見寺の
 南100m、辻
高38cm、幅21cm
 右面に下新郷

  庚申塔




 ↑庚申塔 会の川(右岸)
  羽生市下新郷、白山神社
  白山神社は県道32号鴻巣羽生線に面している。
  ここは加須市串作との境界で、会の川が
  形成した微高地(自然堤防)だ。
  延宝八年(1680)建立。延宝八年の
  干支は庚申である。六臂の青面金剛、
  日月、二鶏、三猿。日月を2手で掴んでいる。
  高さ76cm、幅45cm。
  庚申塔の脇には、安永元年(1772)銘の
  雷天宮がある。これは雨乞いを祈願したもの
  だろう。似たような例では、利根川の
  右岸沿いには
風神宮が多く分布している。

 廿三夜塔(道標)
 廿三夜塔(道標) 会の川(右岸)
 加須市志多見(しだみ)
 (七反地)祠の中、状態は良
 弘化五年(1848)二月 
 高104cm、幅43cm、奥cm
 左面:きさゐ道
 右面:右かうのす道/左羽生道

  聖観音(道標)
  聖観音(道標) 会の川(右岸)
  加須市志多見、明蔵院
  寛政二年(1790)四月
  高101cm、幅36cm、奥21cm
  正面(左)北 者にう(羽生)みち
  裏面(上)南 きさいミち
  左面(上)東 加ぞ道/
        同 ふ登う岡(不動岡)
  右面(上)西ぎやう多”(行田)道

  地蔵(道標)
  地蔵(道標) 会の川(右岸)
  加須市志多見、明蔵院
  宝暦三年(1753)九月
  高75cm、幅29cm、奥20cm
  正面:(右)右ハをちあい道
     (左)左きさい三十丁

 庚申塔(道標)
 庚申塔(道標) 会の川(右岸)
 加須市志多見
 不動岡誠和高校の南、国道125号の
 歩道橋下に単独で存在
 文政二年(1819)八月
 高103cm、幅42cm、奥30cm
 上部に日月、志多見村/
 願主 島野氏 講中
 左面:(右下)行田道

  
庚申塔
 ↑庚申塔 会の川(右岸)
  埼玉県加須市志多見
  加須西中学校から西へ300m、国道
  125号端、ガソリンスタンド側のT字路
  六臂の青面金剛、種子、二鶏、三猿。
  日月は刻まれていないようだ。
  延宝五年(1677)九月 埼玉郡大田荘
  羽生領別所村。別所とはこの付近の
  小字。高さ136cm、幅56cm。

  九頭龍大権現
 ↑九頭龍大権現 会の川(右岸)
  埼玉県加須市馬内(もうち)、諏訪神社
  加須西中学校から東へ200m、
  諏訪社は会の川の河畔砂丘の上に
  立地する。川圦社などを合祀。
  天保八年(1837)十二月
  九頭龍とは水神の一種。
  高さ67cm、幅26cm

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