石橋供養塔 　埼玉県毛呂山町川角（かわかど） 　浄光寺の南側にある。 　高さ62cm、幅27cm、厚さ20cm 　文化九年（1812）十一月建立 　正面には文字はなく、７体の 　観音（座像）が彫られているのみ。 　左側面に建立年と入間郡川角邨 　願主　教圓、右側面には塔名。 　供養の養は異体字で美（へん）に良。

石橋四ヶ所供養塔　葛川（右岸） 　　　埼玉県毛呂山町市場 　　　埼玉平成高校の正門北側の道路脇にある。 　　　この付近は市場地区と下川原地区の境界で、 　　　北側50mには葛川（高麗川の支流）が流れる。 　　　文化七年（1810）四月建立。 　　　正面上部に馬頭観音像（顔が３つ）、下部に 　　　武州入間郡市場村内　講中　舟原組。 　　　左側面には△戸村と題され、 　　　20人の名前（苗字なし）が彫られている。

奉建立石橋供養尊佛　葛川（左岸） 　埼玉県毛呂山町葛貫130付近 　長瀬地区と葛貫地区の境界付近、 　宮脇橋（県道30号線、葛川）の 　左岸橋詰にある。かつて相模街道。 　高さ63cm、幅27cm、厚さ15cm。 　明和四年（1767）十月建立 　左側面に助力　諸々村中、 　右側面に武州入間郡葛貫村　施主

石橋供養塔　大谷木川（右岸） 　　　埼玉県毛呂山町大谷木 　　　毛呂山総合公園の入口から東へ 　　　200mの畦道にある。設置箇所は 　　　大谷木と葛貫（つづらぬき）の 　　　境界付近である。 　　　一辺22cmの角柱、高さ63cm 　　　両側面に刻字があるのだが、判読は 　　　困難。左側面は入間郡？村？野寅吉

橋々供養　馬頭観世音　阿諏訪川（左岸） 　　　埼玉県毛呂山町阿諏訪940付近 　　　八坂神社の東側400m付近、 　　　阿諏訪川（毛呂川の支川）の左岸に 　　　沿った道路の脇にある。この地点の 　　　北側には牛頭山（標高308m）がそびえる。 　　　碑は高さ60cm、幅60cmの自然石で、 　　　馬頭観音と橋供養（複数の橋）を兼ねている。 　　　文化九年（1812）三月建立。上郷中

（補足）毛呂山町に存在した石橋
　武蔵国郡村誌から、現在の毛呂山町の区域に存在した石橋を集計したのが、
　下記の表である。郡村誌は明治９年の調査を基に編纂された。標目数が多いうえに記述も詳細で、
　極めて優れた書である。しかし、あくまでも村誌であり橋梁の悉皆調査書ではない。
　実際に存在した石橋の数は、下記の集計（合計1基）よりも、もっと多かったはずである。

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