石仏・水辺の神様 (その11)_ 水辺の神様の一覧

荒川(その10)

 弁才天
↑弁才天 
荒川(右岸)
 埼玉県比企郡川島町畑中、吉祥寺
 吉祥寺は荒川の右岸堤防から南へ
 250mに位置する。荒川の河川敷内には
 かつては鳥羽井河岸があった。
 安政四年(1857)四月建立。
 碑銘と建立年以外には
 何も刻まれていない。
  石尊大権現
 ↑石尊大権現(弁財天) 荒川(右岸)
  比企郡川島町畑中、吉祥寺
  文政十二年(1829)六月建立の御神燈。
  高さが約2.5mと大きい。正面に龍と
  天狗の浮き彫り、笠石の上には人頭蛇身
  (おそらく弁財天)が置かれている。
  石尊とは大山阿夫利神社を指し、
  雨乞い祈願に祀られてることが多い。
  九頭龍大権現
 ↑九頭龍大権現 荒川(右岸)
  比企郡川島町東野
  荒川の河川敷内、阿津満稲荷大明神
  
市野川が荒川へ合流する付近の河川敷。
  この付近の上流にはかつて鳥羽井河岸が
  あり、市野川の右岸の鳥羽井沼の畔にも
  九頭龍と一目連が祀られている。
  昭和八年(1933)建立
  勧請 藤間維章  

 弁財天
↑弁財天 荒川(右岸)
 比企郡川島町畑中、畑中南集会所
 畑中南集会所は遠山記念館から東へ
 200mに位置する。この弁財天は
 緑泥片岩の自然石で、建立年は
 刻まれていない。

  地蔵(道標)
  地蔵(道標) 荒川(右岸)
  川島町三保谷宿(みほやじゅく)
  県道74号の辻 単独 状態:良
  文政九年(1826) 高82cm
  (台9cm:埋没),幅29cm,奥28cm
  台正面:南,加王古(川越)へ/
      二り/太郎衛門? 二十一△
  台右面:北,加うの春(鴻巣)/二り/
         よしみ/一里
  台左面:西,まつやま/
         やきう(箭弓)三り十

  石尊常夜燈(道標)
  石尊常夜燈(道標) 荒川(右岸)
  川島町山ヶ谷戸(やまがやと)
  廣徳寺北、路傍 形態:集合
  文化十年(1813)
  高147cm(台22cm)
  台正面(中)東,桶川/鴻巣,道
  台右面(中)南,川越/△山,道

 道標(道しるべ)
↑道標(道しるべ) 荒川(左岸)
 埼玉県桶川市川田谷、樋詰氷川神社
 明和八年(1771)。樋詰村の巳待講中が
 建立したもので、正面に、あきは大宮道、
 側面には左:太郎エ門舟渡 石戸宿、
 右:かうのす道と記されている。

  道祖神(道標)
 ↑道祖神(道標) 荒川(左岸)
  埼玉県上尾市領家
  領家農村センターから北へ300mの
  T字路に祀られている。
  道標を兼ねていて、
  右 桶川 左 ?の道
  高さ100cmと大きい。

  水難死者供養塔
 ↑水難死者供養塔 
荒川(左岸)
  埼玉県上尾市領家、椿堂
  江川が荒川へ合流する地点には椿堂と呼ばれる
  お堂がある。その敷地内にあり、荒川に向かって建つ
  大きな石碑が水難死者供養塔。大正6年(1917)建立。
  背面には地元の水難者33名の名前が記されている。
  水難死者供養塔の脇にある小さな碑は天保五年
  (1834)建立の
芭蕉の句碑。地元の俳人達が建てた。
   うぐひすの
 笠落したる 椿かな

 琴平神社と弁財天
↑琴平神社と弁財天 荒川(左岸)
 埼玉県上尾市畦吉、諏訪神社
 この2体も水にまつわる神様だ。
 左から琴平神社:明治七年(1874)、昭和31年再建。
 台座には商人講中とあり、近隣の9村の名前が
 刻まれている。畦吉河岸の出入り商人が
 奉納したのだろう。
 隣の弁財天は元文三年(1738)二月建立。
 頂部には種子(サ)が刻まれている。
 足立郡畦吉村 講中八人

  水神宮
 ↑水神宮 荒川(左岸)
  埼玉県上尾市畦吉、諏訪神社
  諏訪神社は畦吉河岸があった地点
  から700m北東に位置する。河岸が
  あったからか、境内には水に関する
  神様が数多く祀られている。左の
  水神は天保十四年(1843)九月建立。
  施主 井原某、高さ50cm、幅25cm。
  右の水神宮は寛政五年(1793)六月
  建立。施主 畦吉村中

  
水神宮
 ↑水神宮 荒川(左岸)
  埼玉県上尾市平方、橘神社
  寛政五年(1793)正月建立。
  平方村中。これも平方河岸の
  関係者が水運の安全を祈願して
  奉納したものだろう。

 
↑神明社 荒川(左岸)
 埼玉県上尾市平方、橘神社
 上尾市指定有形文化財
 享保二年(1717)に平方河岸の
 出入商人が奉納したもの。
 祠の頂部には弁財天と思われる像が
 浮き彫りにされ、台座には二人の
 眷属が彫られている。

  馬頭観音(道標)

  馬頭観音(道標)
荒川(左岸)
  川越市古谷上(ふるやかみ)(握津)
  荒川の左岸河川敷(廃村)
  天明二年(1782 )高119p
  (台22p),幅45p,厚44p
  右面:東、あき者/よの/江戸、道
  左面:西、川越/おふや満(大山)/
  ちゝふ、道 裏面:北、あけを(上尾)/
  者らいち(原市)/岩つき/
  志をん寺(慈恩寺)、道

  馬頭観音(道標)
  馬頭観音
(道標)  荒川(左岸)
  川越市古谷上 (握津)荒川の左岸(廃村)
  文政三年(1820)
  高45p(埋没)、幅32p、厚22p
  正面(下)西 川ごえみち
  右面:東 のみち 往來無用
  左面:北 平方 阿げを(上尾)みち
  裏面:南 よ野 江戸みち

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